アルファルファ耐湿・永続性新品種「ツユワカバ」の育成

タイトル アルファルファ耐湿・永続性新品種「ツユワカバ」の育成
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 アルファルファ「ツユワカバ」は耐湿性が強い早期繁茂性品種であり、永続性が高く、抵抗性も強い。収量性はナツワカバよりやや高く、関東以西の暖地でナツワカバに替わる新品種として普及が期待される。
背景・ねらい わが国暖地・温暖地のアルファルファは高温多雨な気象条件で選抜されたナツワカバ、タチワカバの育成により各地で栽培されるようになった。しかし、これらの品種も夏季多雨年には湿害による生産力の低下がみられるので、さらに耐湿性を高めた品種の育成が必要である。
成果の内容・特徴
  1. ツユワカバ」の収量は利用1年目はナツワカバと同程度であるが、2、3年目はナツワカバ対比104、106%で、永続性に優れ安定多収を維持する(第1、2表)。
  2. 耐湿性で選抜を繰り返した系統を主母材とする「ツユワカバ」は、湿潤土壌条件でナツワカバに比べ高い収量性を示し、耐湿性の向上が明らかになった(第3表)。
  3. 晩秋から春にかけて発生する菌核病に対しても抵抗性が強く、ほ場検定において高い生存率を維持することが認められた(第4表)。
  4. 生育型はナツワカバと同じⅡ群であり、早期繁茂性の高い、暖地向きタイプある。
  5. 耐倒伏性、耐雪性はナツワカバよりやや強いが、タチワカバより弱い。
  6. 開花期はナツワカバ、タチワカバとほぼ同じで、花色は90%以上が紫色である。
  7. 採種性はナツワカバ、タチワカバと同程度である。
成果の活用面・留意点
  1. 関東から沖縄までの広い地域において、ナツワカバに替わる安定多収品種として適応する。耐雪性に弱いので、多雪地帯での栽培は避ける。
  2. 年間の刈取り回数は、関東~九州地方では5~6回、沖縄では7~9回である。多回刈ほど雑草の抑制効果が高いが、刈取り間隔は30日以上を必要とする。
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図表2 224723-2.jpg
図表3 224723-3.jpg
図表4 224723-4.jpg
カテゴリ 病害虫 アルファルファ 雑草 湿害 新品種 耐湿性 抵抗性 品種

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