タイトル |
サイレージ用とうもろこし茎葉高消化性早生品種「ナスホマレ」の育成 |
担当機関 |
草地試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
寒冷地から温暖地に適応する早生のサイレ-ジ用とうもろこしF1品種「ナスホマレ」を育成した。本品種は茎葉の消化性が高く、ごま葉枯病抵抗性は強で、初期生育に極めて優れた多収品種として普及が期待される。耐倒伏性、採種性は実用上問題ない。
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背景・ねらい |
サイレ-ジ用とうもろこしはわが国の土地利用型畜産を支える上で重要な基幹飼料作物となっているが、現在の流通品種の大部分はアメリカなどからの導入品種である。しかし、わが国の畜産経営の安定化のためには我が国に適応した優良品種の育成が望まれている。そこで、早生で消化性が優れた多収なF1品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
「ナスホマレ」は、「Na34」を種子親とし、「Na30」を花粉親として育成されたデント種×フリント種の単交配一代雑種である。
- 熟期は早生に属し、絹糸抽出期が早生の「P3732」より3日遅く、中生の「P3352」より2日早い(表1)。関東北部においては、5月10日播種で、7月25日頃絹糸抽出期となる。
- 初期生育は「P3732」、「P3352」より明らかに優れる(表1)。
- 普及対象地域における乾物収量、TDN収量は「P3732」より明らかに多く、「P3352」並である(表1、3)。
- 茎葉の飼料成分が優れ、茎葉の乾物分解率、ADF含量及び糖含量指数などは「P3352」、「P3358」より優れている(表2)。
- 耐倒伏性は、極強の「P3732」、「P3352」よりやや弱い(表1)。
- ごま葉枯病抵抗性は強で、「P3732」より強く、「P3352」並である。すじ萎縮病抵抗性は中で、「P3732」より強く、「P3352」よりやや強い(表1)。
- 採種量は20kg/a以上が見込まれ、栽植密度533本/a、雌雄畦比3:1で花粉親を種子親より1週間程度遅播きするのが適している。
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成果の活用面・留意点 |
- 東北、関東及び東海地域での栽培に適し、普及見込み面積は3,000haである。
- 密植並びに連作栽培は避ける。また台風被害回避と、晩播栽培には適さないため早播きに努める。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
萎縮病
経営管理
ごま
飼料作物
抵抗性
とうもろこし
なす
播種
品種
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