オーチャードグラス草地での外来雑草ワルナスビの生育特性

タイトル オーチャードグラス草地での外来雑草ワルナスビの生育特性
担当機関 草地試
研究期間 1996~1996
研究担当者 原島徳一
西田智子
尾上桐子
発行年度 1996
要約 牧草(オーチャードグラス)が生育しているコンテナに播種したワルナスビは出芽率、生存個体数及び生育が抑制された。また、圃場に移植したワルナスビも、牧草によって生育が阻害され、競合を利用した防除の可能性が得られた。
背景・ねらい  アンケート調査の結果ワルナスビが全国の牧場に侵入していることが明らかとなっており、防除法の確立が望まれる。そこで、牧草がワルナスビの出芽、生存及び生育に及ぼす影響を調査し、牧草との競合を利用した防除法の基礎データを得る。 
成果の内容・特徴
  1. 牧草(オーチャードグラス)が生育しているコンテナ(牧草区)と牧草を抜き取ったコンテナ(裸地区)に、1ヶ月毎にワルナスビ種子を播種した。ワルナスビの累積出芽率は播種日に関わらず牧草区の方が低く、特に7月以降では激減した。また、9月25日まで、生存していた個体数も牧草区の方が少なかった(表1)。9月25日にワルナスビの乾物重を調査した結果、牧草区で著しく劣っていた。
  2. ワルナスビの根を圃場に移植し、裸地状態で年4回刈り取る区(4回刈区)、牧草(オーチャードグラス)を播種した条件で年4回刈り取る区(牧草区)及び無刈取りの区(無刈取区)を設け、移植1年後から処理を開始した。牧草区は、移植1年後の秋に牧草を播種した。4回刈区では1996年の方が前年より地上部乾物重が増加したのに対して、牧草区では減少した(図1)。また、地下部乾物重も3処理区中、牧草区が最も小さかった(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. ワルナスビの草地への侵入を、耕種的方法により防除する際の基礎データとなる。
  2. オーチャードグラス以外の牧草については今後検討する。
図表1 224791-1.jpg
図表2 224791-2.jpg
図表3 224791-3.jpg
カテゴリ 病害虫 雑草 なす 播種 防除

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