サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Mi47」

タイトル サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Mi47」
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者 伊東栄作(九州農試)
池谷文夫
藤田勝見(宮崎県総農試)
濃沼圭一
野崎國彦
発行年度 1997
要約 サイレージ用とうもろこしの親自殖系統「Mi47」(エムアイヨンジュウナナ)を育成した。本系統は中生の早のフリント種で、耐倒伏性がきわめて強く、ごま葉枯病抵抗性と組合せ能力に優れ、一代雑種品種の親系統として利用できる。
背景・ねらい わが国の栽培環境下で優れた特性を発揮するとうもろこしの優良F1 品種を育成するためには、優秀な親自殖系統の育成が不可欠である。フリント種はデント種との組合せ能力が高く、多収F1 品種の親系統として利用が図られているが、耐倒伏性に劣ることが支障となっていた。そこで、耐倒伏性に優れるフリント種の優良自殖系統を育成しようとした。
成果の内容・特徴
  1. 「[Mi9×{平野1×(JF1C1・S2×飯干2・S4)}S2]×(JF2C2・S4×Mi15)」を母材とし、耐倒伏性と各種病害抵抗性等についての選抜と自殖により育成したフリント種自殖系統である。
  2. 早晩性は、九州では「中生の早」に属する(表1)。
  3. 耐倒伏性および折損抵抗性はいずれも「極強」で、現有の耐倒伏性デント種自殖系統より強い(表2)。
  4. ごま葉枯病および紋枯病抵抗性はいずれも「強」である(表2)。
  5. 採種性は、雌雄畦比3:1換算で30kg/a程度の採種量が見込まれ、フリント種自殖系統としては高い。花粉飛散程度は「良」である(表1)。
  6. 稈長と着雌穂高はやや低いが、稈径は中程度で、草型はアプライトである。雌穂は円筒型で粒列数は平均10.5列、粒は橙色で丸形である(表1)。
  7. デント種自殖系統との組合せ能力は高い(表3)。本系統を花粉親とする単交雑一 代雑種「九交B93号」は、普及品種「P3352」と比較して、ごま葉枯病抵抗性が強く、耐倒伏性が顕著に優れている(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 一代雑種品種の親自殖系統として利用できる。
  2. 採種栽培は 600本/a程度の適正密度で実施する。
図表1 224829-1.JPG
図表2 224829-2.JPG
図表3 224829-3.JPG
図表4 224829-4.JPG
カテゴリ ごま 抵抗性 とうもろこし 病害抵抗性 品種

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