ベールラッパ用角形ベール2段積み装置

タイトル ベールラッパ用角形ベール2段積み装置
担当機関 草地試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 岡戸敦史
糸川信弘
住田憲俊
発行年度 1997
要約 角形ベールを、省力的にストレッチフイルムで被覆・密封するため、リフトアームを活用してベールラッパのターンテーブル上へ2梱包重ねて積載する角形ベール2段積み装置を開発した。
背景・ねらい  家畜飼養頭数の増大により、流通粗飼料の省力・高能率収穫システムの確立が必要となっている。一つの方法として、作業能率および収納効率の高い角形ビッグベーラの利用が考えられるが、我が国の圃場基盤における収穫作業では比較的梱包サイズの小さい角形ビッグベーラが適している。ハーフサイズ(縦47cm、横80cm、長さ110~160cm)と呼ばれる角形梱包をベール
ラッパで省力的に2個まとめて被覆・密封することにより品質の安定とフイルムコストの低減を図る。 
成果の内容・特徴  角形ベールラッパのリフトアームを用いて、約200kg/個のハーフサイズの梱包を一個ずつ、フイルム被覆可能な状態に2段重ねで積み込むことができるベールラッパ用角形ベール2段積み装置を開発した。
  1. 本装置は、リフトアームに取り付けられたプッシュアームおよびターンテーブルの側方フレームに取り付けられたローラ付き固定支点から構成される(図1)。リフトアームが約70°回転した時、ローラ付き固定支点とプッシュアームの下端レバーが接触し、プッシュアーム上端にハーフサイズの梱包を載せ、ベールを一個ずつ水平に近い状態に2段積みする。
  2. リフトアームで2段積みが可能となり、圃場作業能率が向上する。
  3. 1梱包ずつ被覆する場合に比較して、2梱包同時に被覆することにより、フイルム重複率の変動が少なくなるのでサイレージ品質が高まる(表1)。
  4. 2梱包同時に被覆することで、単位質量当たりのフイルム消費量は約30%削減される。
成果の活用面・留意点
  1. プッシュアームの長さを調整することにより、角形ベールのみならずロールベールにも適用できる。
  2. 品質安定のため、梱包長さが同程度のベールを2段積みすることが望ましい。
図表1 224837-1.JPG
図表2 224837-2.JPG
カテゴリ コスト

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