タイトル | 第一胃内消化速度の異なる飼料給与時の消化可能な乾物排泄量の比較 |
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担当機関 | 草地試験場 |
研究期間 | 1994~1996 |
研究担当者 |
安藤 貞 押尾秀一 石田元彦 |
発行年度 | 1997 |
要約 | 泌乳牛は維持の3~4倍もの飼料を摂取するので、第一胃での飼料の滞留時間が短くなって消化率が低下する。しかし、第一胃内消化速度の速い飼料を給与すると、消化速度の遅い飼料に比べて飼料摂取量増加に伴う消化率低下が少なく、潜在的に消化可能な乾物の糞への排泄量を抑制できる。 |
背景・ねらい | わが国の畜産業では、経営の大型化に伴う糞尿処理問題が深刻である。糞尿処理問題の解決には、家畜の排泄量を低減することが重要である。乳牛の消化率は飼料摂取量の増加とともに低下するので、高泌乳牛のように飼料を維持量の3から4倍も摂取する牛では、潜在的に消化可能であるが、消化されずに糞へ排泄される成分が多く、これが糞量を増やす一因になっている。飼料摂取量増加に伴う消化率低下は、摂取量増加によって飼料が第一胃で消化される時間が短くなるために生ずる。一方、飼料の第一胃内消化速度は一定ではなく、飼料によって異なる。そこで、第一胃内消化速度の違う飼料を給与した場合の潜在的に消化可能な乾物の排泄量を比較した。 |
成果の内容・特徴 | イタリアンライグラス(IRG)とアルファルファ(AL)の乾草を粗飼料として用いて、栄養価のほぼ等しい2種類の飼料を調製した(表1)。ナイロンバッグ法で経時的に第一胃で消化して、時間(t)での消化率(p)をp=a+b(1-EXP(-ct))の式に当てはめて両飼料の高消化速度区分(a)、低消化速度区分(b)、b区分の消化速度定数(c)を測定した。次に、ホルスタイン種の乾乳牛(平均体重562kg)8頭と泌乳牛8頭(平均体重555kg、平均日乳量30.7kg)を供試し、各飼料を給与して消化試験を実施した。消化試験では、ランタンとセリウムをそれぞれ吸着した乾草と濃厚飼料を指示物質として用いて、飼料の第一胃内滞留時間も測定した。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | アルファルファ イタリアンライグラス 経営管理 飼料設計 せり 乳牛 |