| タイトル |
傾斜小規模放牧における牧柵設置に伴う崩壊と崩壊防止技術 |
| 担当機関 |
草地試験場 |
| 研究期間 |
1997~2002 |
| 研究担当者 |
瀬川 敬 井出保行 小山信明 千田雅之 玉城勝彦 飯嶋渡
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
遊休地などを対象とした小規模な放牧において牧柵設置そのものが崩壊の誘因となる。牧柵設置には22度以上の傾斜面は避け、柵沿いに放牧牛の歩行面を確保する必要がある。
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| 背景・ねらい |
荒廃地・未利用地を対象とした小規模放牧によって土地利用の活性化と規模拡大を実現することができる。しかし、水系管理やうまく牧柵設置を行わないと崩壊や泥濘化が進み放牧を継続できなくなる。これらの土地は区画が小さく、傾斜地や法面を含むことが多く、牧柵設置によって表面崩壊を助長したり牧柵そのものが破損してしまう事例が多い。牧柵設置に伴う崩壊の実態を明らかにすることと、設置技術を改善する事が求められている。
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| 成果の内容・特徴 |
- 傾斜放牧地の牧柵設置に伴う表面崩壊:調査事例を表1に示した。設置面の傾斜、頭出し行動が崩壊を助長する。
- 牧柵設置に伴う崩壊の進行:代表的な事例を図1に示した。法面長が長い場合は牛道が形成される。形成過程では植生にも覆われにくく、裸地化し表面崩壊が進む。法面長が短く縁部に柵を設置した場合は、法面全体が放牧牛の歩行によって崩壊する。
- 傾斜面及び水田畦畔を維持する設置法:崩壊地を対象とした牧柵設置位置の変更、地形補正で改善できることを確認した。図2にその事例を示した。
①傾斜面の設置は、傾斜度がほぼ22度以内、歩行面を90cm以上確保する。急傾斜地の場合は地形補正し、牧草で覆い、安定した歩行面を確保すれば崩壊は止まる。(写真2) ②水田畦畔や道路側法面を保護する場合は水田面と畦畔法面の交点上方を起点に、半径90cmの円内に収めると崩壊が起こらない。畦畔側は交点の50cm以内に設置すると歩行による崩壊が無く、柵下の採食も可能になる。 ③牧柵の種類との関係は、特に危険個所では頭出しによる採食行動に対応できる丈夫な柵と設置法を選択する。電気柵は柵沿いの歩行が少ないことや頭出し行動を防止する機能が高い。(写真1)
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| 成果の活用面・留意点 |
- 柵の設置位置の選定に当たっては、計画の段階から柵強度・耐久、機能の確保に併せ、崩壊を考慮に入れると、崩壊や柵の破損を防ぐことができる。
- 牧柵設置に当たっては設置場所の水系、地質などにも留意する必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| カテゴリ |
規模拡大
傾斜地
水田
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