| タイトル |
牛・豚のStx2に対する感受性の相異 |
| 担当機関 |
(現 |
| 研究期間 |
1998~1999 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
牛由来培養細胞は豚のそれに比べStx2に対する感受性が低く,また腎臓糸球体においてStxのレセプターの一つであるGb3を有しないことを明らかにし,牛ではヒトや豚で頻発するStxによる臓器障害が起こらないことが説明できた。
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| 要約(英語) |
Bovine arterial endothelial cells showed lower sensitivity to Stx in vitro than porcine cells. The bovine glomerulus lacks a receptor for Stx, grobotriaosylceramide (Gb3), which exists in the porcine glomerulus. These findings may explain why Escherichia coli O157:H7 does not provoke systemic disorders in cattle.(Comparative Pathology Section, Kyushu Research Station TEL +81-99-268-2078)
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| 背景・ねらい |
近年,O-157に起因するヒトの食中毒が問題となっており,その一因として牛肉等の当該菌による汚染が指摘されている。牛は志賀毒素(Stx)産生大腸菌の保菌動物となることが知られているが,その体内における動態は明らかでない。本研究では,牛がStx産生菌の保菌動物になることに注目し,牛と豚におけるStxに対する感受性を比較するとともにStxレセプターを検出することを目的とした。
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| 成果の内容・特徴 |
- Vero細胞,豚および牛初代動脈内皮培養細胞(PAE,BAE)(表1)を用いて,これらに牛および豚由来Stx2を接種し,それらの感受性を50%細胞致死量(50% cytotoxic dose,CD50)を指標として比較した。その結果PAEはVero細胞と同等あるいはVero細胞以上の感受性を示したが,BAEでは明らかに低い感受性を示した(表2)。
- 新生子牛および成豚の腎臓を用いてStxレセプターの一つとして知られているGb3(globotriaosylceramide)を検出するために,牛および豚(新生子牛3例,成豚3例)腎臓凍結切片を用いて,抗Gb3抗体による酵素抗体染色を行なった。この結果,豚腎臓糸球体毛細血管内皮細胞に陽性反応が認められた(図A)が,新生子牛の腎臓では陽性反応は認められなかった(図B)。
- 牛および豚腎臓の凍結切片にStx2を反応させ洗浄した後,抗Stx2抗体を用いて酵素抗体染色を行なったところ,豚では陽性反応が認められたが新生子牛では陽性反応は認められなかった。
以上の結果から,牛は豚に比べStx2に対する感受性が低く,また腎臓においてStxレセプターを欠いているためにO157等の大腸菌が体内に存在しても発症しないことが示唆された。
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| 成果の活用面・留意点 |
本研究成績は,牛が発症しない理由の一端を明らかにしたものであり,保菌動物となる可能性を否定するものではないことに留意する。また,牛と豚のStx2感受性差は,Stx2の血管内皮細胞レセプターの分子構造解明への利用が期待される。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
豚
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