栄養成分による卵重制御の可能性

タイトル 栄養成分による卵重制御の可能性
担当機関 畜産試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 栄養成分による産卵初期および後期の卵重制御の可能性を検討した。産卵初期における卵重の増加はリノール酸添加により,産卵後期における卵重の抑制はタウリンを添加することにより可能であった。
背景・ねらい わが国においては、鶏卵は卵重により価格が決定され、その価格は概してL、Mサイズ
が高い。産卵鶏は、産卵開始以降卵重が徐々に増加するため、産卵前期および後期には価
格の安い規格外卵を多く生産する。栄養成分による卵重制御が可能になれば、価格の高い
L、Mサイズ卵の割合の増加が期待できる。
栄養・飼料の面から卵重の制御の可能性を検討するために、卵重に影響を及ぼすとされる栄養成分の検索を行い、卵重および卵の構成成分への影響について検討した。すなわち、産卵初期はアミノ酸(リジン、メチオニン)、CPおよびリノール酸含量が要求量よりも高い飼料を、産卵後期はアミノ酸(メチオニン、リジン)、CPおよびリノール酸含量が要求量よりも低い飼料およびタウリンを添加した飼料を給与する産卵試験を行った。
成果の内容・特徴
  1. 産卵初期にリノール酸を多く含むサフラワー油を飼料に添加することにより無添加飼料よりも大きめの卵を産み、日産卵量が有意に増加するが、飼料のアミノ酸およびCP含量を高くしても卵重を増加させる効果は認められない(表1)。
  2. 産卵後期に、アミノ酸誘導体であるタウリンを飼料に0.25および0.5%添加することにより無添加飼料よりも小さい卵を産むが、飼料のアミノ酸、CPおよびリノール酸含量を低下させても卵重は減少しない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. タウリンの添加により卵黄重が重くなるため、卵白/卵黄比は低くなる傾向がある。
図表1 226021-1.jpg
図表2 226021-2.jpg
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる