タイトル | 泌乳牛のグルコース利用におけるソマトトロピン軸の役割 |
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担当機関 | 畜産試験場 |
研究期間 | 1997~1997 |
研究担当者 | |
発行年度 | 1997 |
要約 | 泌乳中、乳牛はソマトトロピン軸(視床下部から乳腺にいたる成長ホルモンの制御系)を介して、乳腺以外の組織でのインシュリンによるグルコースの取り込みを抑制し、グルコースを優先的に乳腺に配分して乳量を増加させる。この作用は、泌乳前期と中・後期で異なる。 |
背景・ねらい | 乳牛の泌乳において成長ホルモン(GH、ソマトトロピン)が最も重要な生理活性物質であることが明らかにされ、バイオテクノロジーの技術革新と相まって、GHの酪農分野における応用研究が数多くなされてきた。GHによる増乳効果には、視床下部の成長ホルモン放出因子から乳腺にいたるソマトトロピン軸の関与が想定されているが、未だに不明な部分が多い。 実験には、成長ホルモン放出因子(GRF)・成長ホルモン抑制因子(GIF、ソマトスタチン)・GHの頸静脈内連続投与、ユーグリセミック・インシュリン・クランプ法、安定同位体で標識した[6,6-2H2]グルコースによる同位元素希釈法等の新しい手法を用いた。本実験から泌乳牛のソマトトロピン軸の制御、インシュリンの作用、グルコースの体内での生産量と代謝量の関連性に関していくつかの新しい知見を得た。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
泌乳に対するGHの効果には、泌乳時期、栄養状態、個体能力等の要因が影響する。 |
図表1 | ![]() |
カテゴリ | 抵抗性 乳牛 |