タイトル | ラジエーションハイブリッドパネルを用いたブタゲノムマッピング |
---|---|
担当機関 | 畜産試験場 |
研究期間 | 2000~2000 |
研究担当者 |
安江 博 三橋忠由 大石孝雄 浜島紀之(STAFF研) 鈴木秀昭(STAFF研) |
発行年度 | 2000 |
要約 | 大量培養した放射線照射ブタ細胞とマウス細胞のハイブリッドクローンから抽出したゲノムを用い、ブタ遺伝子の染色体上への物理的マッピングを行うことが可能である。 |
背景・ねらい | 家畜の生産性に関与する遺伝子の解明には、既知遺伝子及び未知遺伝子の詳細な染色体上の位置情報が必要である。これまで、実験家系を用いた連鎖地図においてはペアレント間で多型性のあるDNA配列だけを染色体上に位置付けること(マッピング)が可能であり、多型性のない配列を染色体上にマッピングすることはできなかった。 多型性配列及び実験家系に拠らないマッピング方法としてラジエーションハイブリッドパネル(RH Panel)の利用が提案されていたことから、放射線照射ブタ細胞とマウス細胞のハイブリッドクローン細胞の作出とマッピングを試みた。すなわち、ドナー細胞として7,000~8,000radでX線照射した正常ブタ大動脈内皮細胞を、レシピエントとしてマウスL(TK-)細胞を用いて細胞融合を行い、ハイブリッドクローン110株を得た後、マイクロサテライト約300個を用いて物理的マッピングが可能であるかを検討した。 |
成果の内容・特徴 | 1. 図1)。 2. 図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. クローンからのDNA抽出物は最も多いものでPCR約200,000回分、最も少ないものでも、約40,000回のPCRに十分な量であった。ブタのESTs(Expressed Sequence Tags:発現遺伝子の部分配列)および何らかのDNA配列を、ブタ染色体上に位置付けることが必要な場合、ハイブリッドクローンからのDNA抽出物を分与することが可能である。 |
カテゴリ | 豚 |