| タイトル |
放射線暖照射による茶樹の自家和合性突然変異品種「茶中間母本農2号」の育成 |
| 担当機関 |
農業生物資源研究所 |
| 研究期間 |
1993~1993 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
農業生物資源研究所放射線育種場のガンマフィールド内の「やぶきた」から自家和合性の高い枝変わり系統「IRB89-15」を選抜し、「茶中間母本農2号」として登録した。本品種の持つ高い自家和合性は後代に遺伝するため、自殖により純度の高い実生品種の育成が可能になった。
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| 背景・ねらい |
茶は自家不和性が強く、純度の高い実生品種の育成はきわめて困難である。実生品種は一般に根が地中深く入るため不良環境耐性が高いので、茶の栽培環境が厳しい地帯ではその価値は非常に大きい。自家和合性の高い母本の育成は、実用形質で純度の高い優良品種の育成を可能にし、茶の安定栽培に大きく貢献する。また、これまで困難であった各種形質の遺伝解析が容易となり、育種の効率化にも寄与する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 農業生物資源研究所放射線育種場のガンマフィールドに昭和45年に定植し、15年間1日当り20時間の緩照射を行なった「やぶきた」から平成元年に自家和合性の高い突然変異系統を選抜した。平成2年より放射線育種場及び野菜・茶業試験場久留米支場において「IRB89-15」の系統名で自家和合性の検定を行なった結果、高い自家和合性が認められたことから「茶中間母本農2号」として平成6年8月に登録した。
- 本系統は自家和合性が高く、自家受粉でも高い結実性を示す。また、高い自家和合性は後代に遺伝することから数回の自殖により実用形質において純度の高い自殖系統の育成が可能である。
- 樹姿はやや直立で、樹勢はやや弱い。萌芽期及び摘採期は「やぶきた」とほぼ同じ中で、挿木の発根性は良好である。
- 主要病中害及び寒害等に対する抵抗性は「やぶきた」と同程度である。
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| 成果の活用面・留意点 |
樹勢がやや弱いので交配はガラス室内で行なって世代促進を図ることが重要である。 (表)
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
育種
栽培技術
受粉
茶
抵抗性
品種
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