WWWを利用した植物遺伝資源画像データベースシステムの開発

タイトル WWWを利用した植物遺伝資源画像データベースシステムの開発
担当機関 農業生物資源研究所
研究期間 1996~1998
研究担当者
発行年度 1996
要約 植物遺伝資源が持つ形態的特徴を表現・管理するために、画像をバイナリデータとして植物遺伝資源データベースに統合し、ジーンバンク活動を通して得た情報や、研究成果などとともにWWWを利用して公開した。
背景・ねらい 従来の植物遺伝資源データベースでは、対象とするデータが文字や数値であった
ため、テキスト形式のデータだけでは表すことができない植物の多様性に関わる
形態などの情報は、処理できなかった。そこで画像をバイナリデータとして植物
遺伝資源データベースに統合することによって、各植物が持つ形態的特徴を表現
し管理できるようにする。さらに、ジーンバンク活動を通して生産者から得た栽
培・利用法などのオリジナリティの高い情報や、最新の研究成果を広く世界に紹
介するために、インターネット上で画像とテキストを同時に表示できるWWW
(World Wide Web)を利用した画像データベースシステムを構築する。
成果の内容・特徴 植物遺伝資源が持っている多様性を、植物種ごとに整理して、画像と解説文によ
ってわかりやすく示した(図1,図2)。画像は、多数を同一画面に表示させて、
種内の変異の幅と特徴を一目で観察できるように構成した。解説文は、各種植物
の専門の研究者が、植物を遺伝資源として捉える場合に重要となる項目(起源、
特徴、利用など)について執筆した。以下に、本システムの特徴を示す。
  1. 画像と解説文を、学名や部位名のコード番号とともにリレーショナルデーベースに格納するスキーマを設計し実装した。その結果、検索・更新が容易となり、大量のデータを効率的に管理できた。
  2. 対象とする植物を図1のようなメニューから選択する度に、データベースから画像と解説文を取り出し、HTMLドキュメントを自動的に生成するプログラムを開発し、図2のような画面に表示できるようにした。これにより、データベースが更新されても自動的に対応できるため、HTMLドキュメントを書き直す必要がなくなった。
  3. 配布可能な遺伝資源数を原産国別に集計し表示するプログラムを作成し、図2のような解説のページにプログラムを実行するためのリンクボタンを設けた。
  4. ジーンバンクに登録されている遺伝資源が写っている画像には、その遺伝資源の整理番号を対応させ、画像をクリックすると、植物遺伝資源データベースから品種名、原産地、および来歴区分を検索し、拡大画像とともに、画面に表示させる機能を作成した。
成果の活用面・留意点 本システムは、インターネットにより利用者が容易にアクセスし、画像と解説文
から遺伝資源の特徴を把握することができる。また、各解説文の文末には執筆し
た研究者の電子メールアドレスが記述されており、遺伝資源研究者との情報交換
の場として活用できる。このシステムのURLは、「http://www.gene.affrc.go.jp/
image/」である。
図表1 226168-1.jpg
図表2 226168-2.jpg
カテゴリ 遺伝資源 データベース 品種

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