茶系飲料残渣TMRサイレージの調製法

タイトル 茶系飲料残渣TMRサイレージの調製法
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2003~2005
研究担当者 エルデン バヤル
永西 修
徐 春城
西田武弘
村井 勝
蔡 義民
発行年度 2003
要約 緑茶および麦茶飲料残渣を乾物比10%、20%および30%の割合で配合したTMRサイレージの発酵品質は良好である。栄養成分や消化性を偏らないため、茶系飲料残渣の配合割合は20%以下が適切である。
キーワード 麦茶飲料残渣、緑茶飲料残渣、TMR、サイレージ、ウシ、飼料利用
背景・ねらい  茶系飲料残渣には粗タンパク質、エネルギーおよびビタミン類などの栄養成分が多く含まれているが、茶系飲料残渣は腐敗しやすく、家畜飼料としての調製・利用法が開発されていないため、現状においては産業廃棄物として処理せざるをえない場合が多い。茶系飲料残渣の飼料調製・利用技術を開発することは、低・未利用飼料資源の有効利用だけでなく、環境の保全や資源循環型の畜産を進めるためにも極めて有用である。
 そこで、茶系飲料残渣と配合飼料,乾草類などを混合し茶系飲料残渣TMRサイレージの調製法を確立するとともに、その発酵品質,めん羊による消化率および栄養価を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
緑茶および麦茶飲料残渣をそれぞれ乾物比10%、20%および30%の割合で配合飼料、乾草、乳酸菌「畜草1号」などと混合しTMRサイレージを調製する(表1)。
2.
畜草1号乳酸菌製剤を添加した緑茶・麦茶飲料残渣TMRサイレージはいずれもpHが低く、乳酸含量が高く、発酵品質が良好である(表2)。
3.
3種類の緑茶飲料残渣TMRサイレージ乾物中のTDNおよび可消化エネルギー(DE)はそれぞれ69.5%、13.4MJ/kg、69.0%、13.4MJ/kg 、65.2%、12.7MJ/kgである。(表3)。
4.
3種類の麦茶飲料残渣TMRサイレージの乾物中TDNおよびDEはそれぞれ68.4%、13.3MJ/kg、67.3%、13.1MJ/kg 、63.4%、12.3MJ/kgである。(表3)。
5.
緑茶・麦茶飲料残渣30%で配合したTMRサイレージではその栄養成分が偏るため、その消化率および栄養価はNDFを除き低下することから、配合割合は20%以下とする(表3)。
カテゴリ 麦茶

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