タイトル | コーヒー飲料残渣TMRサイレージの調製および栄養価 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所 |
研究期間 | 2003~2005 |
研究担当者 |
徐 春城 日野直子 蔡 義民 |
発行年度 | 2004 |
要約 | コーヒー飲料残渣を乾物比0%、10%および20%の割合で配合したTMRサイレージの発酵品質は良好である。コーヒー飲料残渣の配合割合が10%以内ならば、栄養成分や消化性が偏らず、乾物摂取量が低下しない。 |
キーワード | コーヒー飲料残渣、TMR、サイレージ、嗜好性、栄養価、飼料利用 |
背景・ねらい | コーヒー飲料残渣には粗タンパク質、粗脂肪、繊維性成分およびエネルギーなどの栄養成分が多く含まれているが、貯蔵性や嗜好性に問題があるため、家畜飼料としてほとんど利用されていない。現状においては産業廃棄物として処理せざるをえない場合が多い。コーヒー飲料残渣を家畜飼料として有効に利用するためには新しい飼料調製および給与技術の開発が望まれている。 そこで、コーヒー飲料残渣と配合飼料,乾草類などを混合しコーヒー飲料残渣TMRサイレージを調製し、その発酵品質、嗜好性、消化率および栄養価を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 乾物中の可消化養分含量(TDN)が70%、粗タンパク質が15%になるように、コーヒー飲料残渣を乾物比0%、10%および20%の割合でチモシー、アルファルファ乾草を代替として配合飼料、ビートパルプなどと混合しTMRサイレージを調製する(表1)。 2. 畜草1号乳酸菌製剤を添加したコーヒー飲料残渣TMRサイレージはいずれもpHが低く、乳酸含量が高く、発酵品質が良好である(表2)。 3. 0%、10%および20%配合したコーヒー飲料残渣TMRサイレージの乾物中のTDNおよび可消化エネルギー(DE)は区間差が小さいが、粗タンパク質、中性デタージェント繊維の消化率はコーヒー飲料残渣の配合割合が高いほど低くなる(表3)。 4. 不断給飼でメンヨウ代謝体重あたり1頭1日平均乾物摂取量は、0%、10%および20%が配合したTMRサイレージでそれぞれ96.6g、94.5g、76.8gである。(表3) 5. コーヒー飲料残渣は、乾物で20%配合したTMRサイレージの消化率、栄養価および乾物摂取量においては低下するため、その配合割合は乾物で10%以内とする(表3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. コーヒー飲料残渣を反芻家畜用TMR飼料として混合する場合に活用できる。 2. 消化率および栄養価は、メンヨウを供試して測定した結果である。なお、飼料給与量は、乾物で体重の1.8%である。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | アルファルファ |