緑茶飲料残さサイレージのルーメン内分解特性

タイトル 緑茶飲料残さサイレージのルーメン内分解特性
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2002~2005
研究担当者 塩谷 繁
額爾敦巴雅爾
細田謙次
松山裕城
西田武弘
発行年度 2005
要約  コ緑茶飲料残さサイレージは、ルーメン内で大豆粕とアルファルファヘイキューブの中間的な分解特性を示す。乾物(DM)および粗蛋白質(CP)の消失率は、浸漬24時間で82.0%と91.7%であり、ルーメン内通過速度定数(/h)を0.05と仮定した場合の有効分解度は、66.7%と70.5%と推定される。
キーワード 緑茶飲料残さ、サイレージ、ウシ、ルーメン、分解特性、飼料利用
背景・ねらい  緑茶飲料残さに乳酸菌と繊維分解酵素を添加して調製したサイレージは、乾物中に可消化養分総量(TDN)を69.8%、可消化タンパク質を22.0%、可消化エネルギーを13.0MJ/kg、代謝エネルギーを10.7MJ/kg含み、コーンサイレージや牧草サイレージ等の一般サイレージと異なり、濃厚飼料に近いものであることが明らかにされている。しかし、未利用の飼料資源を活用する場合、ルーメン内における分解特性についても明らかにする必要がある。そこで、緑茶飲料残さサイレージのDMおよびCPの牛ルーメン内における分解特性を他の食品製造粕類等との比較から明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
緑茶飲料残さサイレージのルーメン内におけるDMおよびCPの消失率は、浸漬24時間でそれぞれ82.0%と91.7%である(図1)。
2.
DMおよびCPのルーメン内分解パラメータは、易分解性区分割合a(%)が31.5と21.5、難分解性区分割合b(%)が54.9と75.6、b区分の分解速度定数c(/h)が0.089と0.092と推定される(表1)。
3.
ルーメン内通過速度定数(/h)を0.05と仮定した時のDMおよびCPのルーメン内有効分解度は、それぞれ66.7%と70.5%である(表1)。
4.
緑茶飲料残さサイレージは、ルーメン内で大豆粕とアルファルファヘイキューブの中間的な分解特性を示す
成果の活用面・留意点 1.
緑茶飲料残さサイレージの給与において、ルーメン内分解率を考慮した飼料設計に活用できる。
2.
泌乳牛では、緑茶飲料残さサイレージの給与割合を飼料乾物で10%以上にすると、CP消化率が低下することがある。
図表1 227077-1.gif
図表2 227077-2.gif
カテゴリ アルファルファ 飼料設計 大豆粕 乳牛

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