カイコRFLP連関検索のためのDNA簡易調製と評価法

タイトル カイコRFLP連関検索のためのDNA簡易調製と評価法
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 RFLP連関検索に必要な個体別のDNA簡易調製法を確立し、これを用いたノンアイソトープ系でのサザーン法による評価法を確立した。
背景・ねらい バイテク等の新育種法による有用形質の付与技術の開発や、昆虫新
産業確立のための昆虫機能利用分野において、カイコのジーンマッ
ピングは重要なテーマである。
遺伝子マッピングの方法としては、カイコがキイロショウジョウバ
エに比べて有利な点を利用して、RFLPを用いた3点実験による連関
検索、座位決定の方法がある。
本研究は、マッピング技術に必要な個別体のDNAの簡便な調製法お
よびノンアイソトープによるサザーン法の確立を行った。
成果の内容・特徴
  1. 関連検索に必要な両親およびF1、BF1の個体別、並びに支配した蛾
    区の卵の半分量から、通常用いているセシウム系での超遠心法に代
    わる、DNAの簡便な調製法を確立し、数10μgから数100μgのDN
    Aを得る法を開発した。
    (図1)
  2. この簡便法で調製したDNAを用いて、サザーン法で連関検索を行っ
    た結果、カイコのホメオティック遺伝子BmAntpのジェノミック並
    びにcDNAクローンを蛍光標識してプローブとすると、いずれも当
    該の遺伝子がE群に連関していることが明らかであった。
    (図2)
  3. アイソトープを用いないノンアイソトープ系(蛍光標識法)でのサ
    ザーンは、DIGのリボプローブによる法が最適であると判断した。
成果の活用面・留意点 従来のセシウム系での超遠心法によらない、簡便な個体別のDNAの
調製法が開発され、この方法で調製したDNAを用いたノンアイソト
ープ系でのサザーン法が確立された。このことによりRI実験施設、
超遠心器等の機器類が整備されていない研究室でもサザーン法での
連鎖解析が可能となり、ゲノム解析研究推進に役立つ。
図表1 227241-1.gif
図表2 227241-2.gif
カテゴリ 育種 カイコ 評価法

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