マルチプライマーPCR法を用いた新しい微粒子病検査法

タイトル マルチプライマーPCR法を用いた新しい微粒子病検査法
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 2000~2001
研究担当者 早坂昭二
畠山吉則(科学技術特別研究員)
米村真之
発行年度 2000
要約 病原の発育段階に関わらず検出が可能な新しいカイコ微粒子病検査法として、マルチプライマーPCR法を開発し、従来難しかった蚕種検査も容易に行う事ができる。
背景・ねらい 養蚕に多大な被害をもたらすカイコ微粒子病は、これまで母蛾検査法を用いる事により未然に防止されてきた。しかし本法は、胞子の検出による判別が主であるため、胞子を形成していない初期感染の病原を検出する事は困難であった。そこで病原の発育段階に関わらず検出が可能な新しい微粒子病病原の検出方法が求められている。
成果の内容・特徴
  1. これまで難しかった蚕種検査にも応用できる新しい微粒子病の検査方法を開発する事を目的として研究を行い、マルチプライマーPCR法を開発した(図1)。
  2. 既に解析されている遺伝子配列をもとに各微胞子虫を特異的に検出することができるプライマーを設計し、個々の微胞子虫ゲノムDNAを鋳型にPCRを行った結果、目的の微胞子虫にのみ予定された大きさのDNA産物を生じた。
  3. 各微胞子虫を特異的に検出するプライマーを複数混合し、マルチプライマーPCRを行った場合でも目的の微胞子虫のみを特異的に検出することができた。
  4. 蚕種から抽出したDNAを鋳型にマルチプライマーPCRを行った結果、目的の微胞子虫を含むもののみを検出する事ができた(図2)。
成果の活用面・留意点
    今回開発したマルチプライマーPCR法では一個体につき一回の試行で検査が完了する。そのため感染している微胞子虫を非常に簡便でかつ高精度に特定する事が可能である。
図表1 227410-1.png
図表2 227410-2.png
カテゴリ カイコ

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