| タイトル |
高貯蔵性タマネギ新品種‘ツキサップ’ |
| 担当機関 |
北海道農業試験場 |
| 研究期間 |
1993~1994 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
‘ツキサップ’は、球肥大性に優れ、多収かつ高貯蔵性のF1品種である。貯蔵中の発根が遅く、茎盤突出が少なく、貯蔵6カ月後においても品質の低下が少ないので、4月上旬以降も良質なタマネギを出荷できる。
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| 背景・ねらい |
北海道産タマネギは、我が国における9月中旬から翌年4月上旬までのタマネギの供給の大部分を担ってきたが、近年、作付け面積が増加し、全出荷量に占める割合が50%を越えるようになり、出荷期間の拡大が強く望まれている。そこで多収であるばかりでなく、貯蔵性の向上によって出荷期間の延長ができる品種の育成を目的に育種を実施した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 育成経過
‘ツキサップ’は米国USDAから導入した細胞質雄性不稔系統‘2935A’を種子親とし、富良野市乾腐病激発圃場で‘札幌黄’から選抜された在来系‘久保系’由来の‘K83211’を花粉親としたF1品種である。本品種は、球肥大性、貯蔵性、収量性が優れ、実用品種として有望と判断されたので、平成6年8月にたまねぎ農林交5号‘ツキサップ’として登録された。
- 特性の概要
‘ツキヒカリ’及び‘北もみじ’よりも生育は旺盛である。肥大開始期は,‘ツキヒカリ’よりも1~2日早く、‘北もみじ’とほぼ同時期である。倒伏期は‘ツキヒカリ’及び‘北もみじ’より4~6日遅く、枯葉期は、‘ツキヒカリ’よりやや遅い。肥大が良好で大球となり、規格内収量は高く、規格内率は‘ツキヒカリ’及び‘北もみじ’と同等である。乾腐病及びその他の病害の発生は少ない。球の硬さは‘ツキヒカリ’及び‘北もみじ86’と同等で、硬い群に属する。皮張り性は良好で、皮色はやや薄い。揃いは比較的優れている。貯蔵開始6カ月後(4月上旬)の腐敗によるロスは、‘ツキヒカリ’及び‘北もみじ’と同等に少なく、また、発根が遅く、茎盤突出が少ないため、健全球率が高い。茎盤突出が少ないため、貯蔵後の球の変形及び変形による皮むけが少ない。
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| 成果の活用面・留意点 |
従来のF1品種よりも貯蔵性が優れているので、4月上旬以降も良質なタマネギを出荷できる。普及対象地域は、北海道全域のタマネギ栽培地帯であり、普及面積は、1000ha(全道栽培面積の約8%)が見込まれる。倒伏期が遅く、肥大期以降の直立期間が長いので、生育後期の病害防除に留意する。 (表)
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
病害虫
育種
出荷調整
新品種
たまねぎ
品種
防除
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