タイトル |
暖地低標高地の草地内に初冬追播したペレニアルライグラス品種の定着 |
担当機関 |
四国農業試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
暖地低標高草地に、初冬追播したペレニアルライグラス品種の中で、ヤツナミは最も安定的な定着を示し、高温少雨の越夏後の生存においても優れていた。
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背景・ねらい |
ペレニアルライグラスは、暖地の低標高の放牧草地において、秋から春にかけて優良な基幹草種として期待される。そこで、春以降の放牧を目的とする暖地低標高の草地に、雑草の生長が停止する12月の初冬に、5品種を追播して定着を比較した。
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成果の内容・特徴 |
- 各品種の草丈、被覆力を示す被度及び乾物重において、4倍体・晩生のヤツナミが優れ、メヒシバで荒廃した草地への追播による改善効果がみられた(表1)。
- 5月の1番刈後、年間約800CD/haの放牧条件で、異常気象(表3)の夏季を経過した利用2年目1番草においても、ヤツナミの草丈、乾物重及び株数(表2)には他品種よりも優れた特性がみられた。特に、被度(図1)では、ヤツナミが最も優っていた。
- 以上の結果から、暖地低標高草地における初冬季追播条件では、4倍体で晩生のヤツナミの定着が優れていると判断された。
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成果の活用面・留意点 |
- 暖地の低標高と積雪の少ない中標高地帯で追播翌年の春及び秋の放牧を目的とする草地に、本草種・品種を導入する場合に活用できる。
- 追播時には、強害雑草が少なく、裸地が見える状態であることが必要。永続性については未検討である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
雑草
品種
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