暖地におけるレタスの機械化移植システム

タイトル 暖地におけるレタスの機械化移植システム
担当機関 香川県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 岡田彰夫(農林部農村整備課)
山浦浩二
十川和士
西村融典
発行年度 1999
要約  本システムは、暖地のレタス栽培における播種から移植に至る機械化作業体系とその利用指標からなる。本システムによる作業能率は17.7h/10aであり、慣行体系の44%に低減することができる。
背景・ねらい
暖地のレタス生産は水田跡地での広幅高畝によるトンネル栽培が主流であり、畑作地域に比べ機械化を中心とする省力化対策が遅れている。そこで、暖地の栽培様式に適合して、市販の農業機械等を利用できる機械化移植システムを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本システムは、市販のマニュアスプレッダ(自走式500kg積:4.7kW)、ブレンドキャスタ(自走式:2.0kW)、畝立てマルチャ(管理機装着型:7.4kW)、培土機(一輪式:3.4kW)、歩行型全自動1条移植機(多条植栽培適応型:2.1kW)からなり、暖地の水田跡地における広幅高畝栽培に適用できる(表1)。
  2. 主要作業の作業能率は、堆肥散布0.9h/10a、基肥施用0.3h/10a、耕耘0.7h/10a×2回、畝立てマルチ1.2h/10a、培土0.4h/10a、移植2.3h/10aである(表1)。
  3. 播種から移植までの作業能率は、17.7h/10aであり、慣行体系の44%に軽減することができる(表1)。
  4. 全自動移植機の利用を前提とするセル成形苗(200穴トレイ)の移植早限は、根鉢形成の観点から、育苗中の積算温度が400℃以上で葉齢は3.5葉以上である。また、移植晩限は、移植時の損傷を少なくするため、草丈6cm以下を目処とする(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 耕耘法は「稲跡野菜作における移植精度向上のためのロータリ耕耘法」(平成7年度四国農業研究成果情報:四国農試)を参考とし、砕土率(土塊径10mm以下)60%以上、稲株の分断と稲藁の埋没に留意する。
  2. マルチ法は、耐風性が高く、機械による移植精度を確保しやすい天場マルチ・培土法が適合する。
  3. 適合するほ場区画は10a以上の整形とし、長辺方向の両側に2.5mの枕地をとる必要がある。

図表1 228732-1.jpg
図表2 228732-2.jpg
カテゴリ 育苗 機械化 省力化 水田 播種 レタス

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