昆虫寄生性線虫スタイナーネマ・カーポカプサエ剤によるレタスのネキリムシ類防除

タイトル 昆虫寄生性線虫スタイナーネマ・カーポカプサエ剤によるレタスのネキリムシ類防除
担当機関 香川県農業試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 十河和博
松本英治
藤本 伸
発行年度 1999
要約  定植後のレタスを株元から切断して加害するネキリムシ類に対して、スタイナーネマ・カーポカプサエ剤を畝上にm2あたり100万頭潅注施用して直ちにフィルムマルチし、3日目以降に定植することによって被害を抑制できる。
背景・ねらい
レタス栽培では定植後にネキリムシ類(カブラヤガ、タマナヤガ幼虫)によって株元から切断される等の被害を受ける。その防除に化学合成農薬が使用されているが、近年、化学合成農薬の使用量を抑えた栽培体系の確立が求められている。そこで、昆虫寄生性線虫スタイナーネマ・カーポカプサエ剤を用いたネキリムシ類の生物的防除技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. スタイナーネマ・カーポカプサエ剤を畝上にm2あたり100万頭潅注施用してフィルムマルチし、3日後にレタスを定植するとカブラヤガ幼虫による被害を抑制できる(図1、表1)。
  2. スタイナーネマ・カーポカプサエ剤を畝上にm2あたり25万頭潅注施用では、被害の防止効果が不安定である(図1)。
  3. レタスの定植はスタイナーネマ・カーポカプサエ剤潅注施用直後より、3日後の方が被害防止効果が高い(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. m2あたり100万頭の線虫を潅注施用する場合は、m2あたり1.5リットルの割合で畝上に均一に潅注する。本剤は1ボトル中の線虫数が2億5000万頭であることから、1ボトルで250m2の処理ができる。
  2. スタイナーネマ・カーポカプサエ剤は現在、レタスに農薬登録がない。農薬登録の促進が望まれる。

図表1 228749-1.jpg
図表2 228749-2.jpg
カテゴリ 病害虫 栽培技術 栽培体系 生物的防除 農薬 防除 レタス

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