加温ハウス栽培におけるかき「太秋」の受粉

タイトル 加温ハウス栽培におけるかき「太秋」の受粉
担当機関 徳島県果樹試験場県北分場
研究期間 1999~2001
研究担当者 福田雅仁
発行年度 1999
要約  加温ハウス栽培の「太秋」について、受粉の有無に関係なく収穫果率は75%以上に達し、受粉の必要性は低い。
背景・ねらい
「太秋」は両性花が着生する高品質の完全甘柿品種であるが、雄花の花粉量は極めて少ない。加温施設栽培において、収穫量の安定と向上を図るため、受粉の必要性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 満開8週間後(5月中旬)の落果率は、人工受粉区が最多で22.5%、無受粉区は10%であり、虫媒受粉区では落果していない(図1)。
  2. 収穫時(9月上旬)の落果率は、無受粉区,人工受粉区ともに20%程度で殆ど差がなく、虫媒受粉区は約10%と低い(図1)。
  3. 無受粉区の果実肥大は、虫媒受粉区と人工受粉区に比べて常時優れる(図2)。
  4. 無受粉区の果実は着色が優れ、糖度が高い(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 無受粉区の結実歩合が75%と高いことや、虫媒受粉区と人工受粉区でも無核の果実が多いことから判断して、加温ハウス栽培において受粉の必要性は低いと考えられる。
  2. 無受粉条件下であっても、果実品質の低下は招かないと推測される。

図表1 228768-1.jpg
図表2 228768-2.jpg
図表3 228768-3.jpg
カテゴリ かき 施設栽培 受粉 品種

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