ブロック・ベッド栽培によるももの高品質果実生産技術

タイトル ブロック・ベッド栽培によるももの高品質果実生産技術
担当機関 徳島県果樹試験場県北分場
研究期間 1989~2000
研究担当者 小池 明
田村 收
平瀬早苗
発行年度 1999
要約  もも樹「武井早生白鳳」をブロック・ベッドで栽培し根域制限することで、低樹高になり、作業の省力化が可能である。また、果実品質についても、圃場栽培より糖度の高い果実を生産できる。
背景・ねらい
もも樹は、樹高が高くなりやすく作業性の悪化や危険を伴う。また、改植時にはいや地に上る生育不良を招きやすい。そこで、ブロック・ベッドに植栽し、根域制限と土壌水分のコントロールを行い、低樹高化ならびに高品質果実の安定生産が可能な栽培体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. コンクリ一トブロック・ベッド栽培(1m×2m×0.2m、土量:約450L、植栽間隔:2m×3.6m、10a当たり本数:138本:図1、図2)を行うと、圃場栽培(植栽間隔:4m×4m、10a当たり本数:62本)樹に比べて低樹高になる(ベッド:2.5m、圃場:3.6m)。
  2. ブロック・ベッド栽培樹では、10a当たり換算収量は少なくなるものの、糖度は明らかに高くなる(表1)。
  3. 植栽11年(12年生)になるが、収量の減少はない(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. ブロック・ベッド栽培を行うと土壌の入れ替えが比較的容易で、いや地の回避が可能である。
  2. 樹をコンパクト化できるため、小型の施設で栽培が可能である。
  3. 夏季には毎日かん水が必要なため、自動かん水設備が必要である。
  4. 夏季に毎日かん水を行うため、施肥量を圃場栽培樹より多くする必要がある。また、追肥も必要である。

図表1 228770-1.jpg
図表2 228770-2.jpg
図表3 228770-3.jpg
図表4 228770-4.jpg
カテゴリ 改植 くり 栽培体系 省力化 施肥 低樹高 もも

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