「秀芳の力」施設作型における長穂を利用したべたがけ方式直接挿し栽培技術

タイトル 「秀芳の力」施設作型における長穂を利用したべたがけ方式直接挿し栽培技術
担当機関 香川県農業試験場小豆分場
研究期間 1999~2001
研究担当者 松本由利子
発行年度 1999
要約  「秀芳の力」ではべたがけ資材と遮光により、8~12月定植施設電照作型での直接挿し栽培が可能である。15cmの長い挿し穂を使用することで、生育促進と二度切り作型での収量増加を図ることができる。
背景・ねらい
栽培圃場に直接挿し木する直接挿し栽培は、育苗施設を必要とせず、定植作業が省力的であることから、周年出荷に適応した作型ごとの技術の確立が求められている。そこで、8~12月期に定植を行う「秀芳の力」の施設作型について長穂を利用した直接挿し栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 親株は、従来の栽培に準じて2回摘心し、最終摘心の4週間後を目安に適期に採穂する(図1、表1)。
  2. 挿し穂の長さは15cm、挿し穂の重量(茎長の約半分の下葉を除去)は2~4g台のもので収量が多い(表1、3)。
  3. べたがけ資材は、高温期は厚さ0.02mm有孔透明ポリフィルムを用いて地温の上昇を抑制し、加温期は厚さ0.05mm無孔透明ポリフィルムで湿度を高める(表2)。
  4. 長穂は発根が遅いので、べたがけ被覆は発根が十分そろうまで行う(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 加温施設栽培に適応可能である。
  2. べたがけ期間中は資材に直接風が当たって乾燥することのないように注意する。
  3. 親株は前日に殺菌剤で消毒するとともに、晴天日が2日以上続いたのちに採穂する。
  4. 定植圃場の土壌消毒を行う。
  5. 挿し穂は調整した後、乾燥しないようにポリフィルムで包み、立てた状態で3週間、5~8℃で貯蔵する。
  6. 8~9月に定植する作型では、べたがけ被覆期間中及び除去後の数日間、50%遮光遮熱資材または70%程度の黒寒冷紗で遮光する。

図表1 228795-1.jpg
図表2 228795-2.jpg
図表3 228795-3.jpg
図表4 228795-4.jpg
カテゴリ 育苗 乾燥 栽培技術 挿し木 施設栽培 出荷調整 土壌消毒

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