産業用無人ヘリコプター利用によるかんきつのアブラムシ類、ゴマダラカミキリの薬剤防除

タイトル 産業用無人ヘリコプター利用によるかんきつのアブラムシ類、ゴマダラカミキリの薬剤防除
担当機関 愛媛県立果樹試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 荻原洋晶
大政義久
発行年度 2000
要約 産業用無人ヘリコプターによる高濃度少量散布は、かんきつのアブラムシ類とゴマダラカミキリに対して、高い防除効果が期待でき、特に傾斜地園での省力防除手段として有力である。アブラムシ類に対してはイミダクロプリドフロアブル剤の20倍液5リットル/10a散布、ゴマダラカミキリに対してはアセタミプリド水溶剤の30倍液5リットル/10a散布が効果的でる。
背景・ねらい
近年、かんきつ栽培においては高品質果実生産とともに省力化、低コスト化の生産技術開発が強く求められている。そこで、特に機械化の困難な急傾斜地園での産業用無人ヘリコプター利用による主要害虫に対する薬剤防除方法の実用性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. アブラムシ類(ワタアブラムシ):新葉の発生初期にイミダクロプリドフロアブル剤を用いると、10倍液2.5リットル/10a、20倍液5リットル/10a及び40倍液10リットル/10a散布 とも動力噴霧機散布に比べてやや遅効的であるが、高い防除効果が期待できる(表1)。
    効果の安定性と作業性を考慮した散布濃度及び薬量は、20倍液5リットル/10aが実用的である。
  2. ゴマダラカミキリ:成虫の発生期にアセタミプリド水溶剤を用いると、30倍液5リットル/10a、60倍液10リットル/10a散布とも動力噴霧機とほぼ同等の高い防除効果がある(表2、3)。作業性を考慮した散布濃度及び薬量は、30倍液5リットル/10aが実用的である。
成果の活用面・留意点
  1. 無人ヘリコプターの散布飛行は、樹冠頂部よりの高度2~3m、速度5~10km/h、 飛行間隔2~3mの重ね散布で行う。
    イミダクロプリドフロアブル剤は無人ヘリコプター利用薬剤として農薬登録されているが、アセタミプリド水溶剤は現在、未登録である。

図表1 228822-1.jpg
図表2 228822-2.jpg
図表3 228822-3.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 機械化 傾斜地 省力化 低コスト 農薬 防除 薬剤 わた その他のかんきつ

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