多雨時期におけるカンキツ黒点病の効果的防除法

タイトル 多雨時期におけるカンキツ黒点病の効果的防除法
担当機関 愛媛県立果樹試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 三好孝典
清水伸一
発行年度 2000
要約 温州みかんのカンキツ黒点病防除としてのマンゼブ剤散布は、樹体および果実が濡れている時よりも、乾燥時に行うことが効果的である。
背景・ねらい
カンキツ黒点病の薬剤防除は年間3~4回行われているが、防除時期は梅雨時期が中心であるため、雨上がりに薬剤散布を行うことが多い。散布後の降雨と違って、雨上がりの薬剤散布の影響はないと考えられているが、具体的なデータはない。
そこで、樹体が濡れた状態と乾いた状態でマンゼブ剤を散布し、マンゼブ付着量および黒点病に対する防除効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 湿潤果実と乾燥果実のマンゼブ付着量は、湿潤果実の方が劣る。この傾向は、マンゼ ブ剤2剤とも同様に見られる(表1)。
  2. マンゼブ付着量とカンキツ黒点病の防除効果との関係において、マンゼブ付着量が多い果実ほど防除効果が高い(表2)。
  3. 圃場で樹体および果実が濡れた状態と乾いた状態でマンゼブ剤を散布した場合、濡れた状態ではマンゼブ付着量が明らかに劣り、降雨による付着量の減少も早い。また、カンキツ黒点病の防除効果も劣る(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. マンゼブ剤散布によるカンキツ黒点病の効率防除を行うには、降雨直前の散布だけでなく、降雨直後の散布も避ける。

図表1 228849-1.jpg
図表2 228849-2.jpg
図表3 228849-3.jpg
カテゴリ 病害虫 温州みかん 乾燥 防除 薬剤 その他のかんきつ

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