主枝更新によるユズ幹腐れ罹病樹の生産性の回復

タイトル 主枝更新によるユズ幹腐れ罹病樹の生産性の回復
担当機関 徳島県果樹試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 音井 格
河野由希
山尾正実
竹中美香
中西友章
津村哲宏
貞野光弘
発行年度 2000
要約 ユズ幹腐れ病に罹病した樹に対して、主枝の基部より発生した徒長枝を新たな主枝として計画的に更新することで樹勢は強くなり、5年後には生産性の回復が可能となる。
背景・ねらい
ユズは全国的に植栽されているが、年間の降雨の多い地帯では幹腐れ病が発生し、著しく樹勢が低下し、生産性が低くなっている。そこでユズ幹腐れ病罹病樹の樹勢回復と生産性の回復を目的に主枝更新を試みる。
成果の内容・特徴
  1. ユズ幹腐れ病罹病樹の基部からの徒長枝を新たな主枝に更新する。更新主枝は早いと2年目から着果を始め、隔年結果性も6年目までは小さい。収量は6年生枝で最大となり古い幹腐れ罹病主枝よりも増加する(表1)。
  2. 更新枝の果実は幹腐れ病罹病枝よりも肥大が良く、大果である(表1)。
  3. 主枝更新候補の徒長枝はできるだけ接ぎ木基部より発生した強い枝を用いる。主枝更新をしない場合、罹病部から枝枯れが進行し、生産が見込めないよう場合がある(写真)。
成果の活用面・留意点
  1. 本技術の適用地帯は雨量の多く、ユズ幹腐れ病多発地帯(徳島県では那賀川上流地域)である。
  2. 新梢の防除はユズ幹腐れ病に感染しないように枝部重点の防除につとめる。
  3. 更新主枝は徒長する傾向があるので整枝剪定時に誘引する。
  4. 罹病主枝は更新主枝が6年を経過した頃に順次剪除する。

図表1 228872-1.jpg
図表2 228872-2.jpg
カテゴリ 病害虫 樹勢回復 接ぎ木 防除 ゆず

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