ユスラウメ台木を用いたモモ栽培における中間台木の利用

タイトル ユスラウメ台木を用いたモモ栽培における中間台木の利用
担当機関 愛媛県立果樹試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 越智政勝
新開志帆
森口一志
清水康雄
矢野 隆
発行年度 2000
要約 ユスラウメ台木による「川中島白桃」の栽培において「千曲白鴎」を中間台木として用いると、乾物生産量が向上し、チッソ吸収量も多くなり初期成育がすぐれる。なお、中間台木の長さは40㎝程度必要である。
背景・ねらい
ユスラウメ台木を用いたモモ栽培では樹勢が衰弱しやすい。樹勢衰弱は台木と穂品種の親和性によるところも大きく、「川中島白桃」は衰弱しやすい品種の一つである。そこで、ユスラウメと「川中島白桃」の間に「千曲白鳳」を中間台木として挿入し、乾物生産量を比較すると共に、生育初期の樹勢に関わると考えられる開花前炭水化物量や元肥として施用した15Nの吸収、移行を調査する。
成果の内容・特徴
  1. 「千曲白鳳」を中間台とすると、「川中島白桃」3年性の乾物生産量は地上部、地下部ともに普通台ユスラウメ台の中間である(図1)。特に細根の発生がユスラウメ台より多い。
  2. 総炭水化物量は地上部でほとんど差はないが、地下部では普通台が明らかに多い。中間台は普通台とユスラウメ台の中間である(図2)。
  3. 中間台木の長さの比較では、7年生樹において20㎝よりも40㎝の方が乾物生産量が優れる(図3)。
  4. 標識Nの冬から収穫時までの総吸収量(4年生)は中間台の方がユスラウメ台より多く、普通台と同程度である。(図4)
成果の活用面・留意点
  1. ユスラウメ台木における樹の衰弱に対しては、中間台木等による物質流動性の改善のみでなく、着果ストレス、水分ストレス等の改善も併せて取り組む必要がある。
 

図表1 228882-1.jpg
図表2 228882-2.jpg
図表3 228882-3.jpg
図表4 228882-4.jpg
カテゴリ うめ 台木 品種 もも

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる