| タイトル |
ハマグリの放流追跡調査結果について |
| 担当機関 |
茨城県水産試験場 |
| 研究期間 |
1999~1999 |
| 研究担当者 |
山口安男
小曽戸 誠
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
2mmサイズのハマグリ人工種苗を汀線域に放流し追跡調査を実施した。その結果、放流を行った3地点いずれにおいても、放流から10ヶ月以上経過した時点において6~56%の高い生残率であることが確認された。
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| 背景・ねらい |
鹿島灘ハマグリ(標準和名:チョウセンハマグリ)は、本県沿岸漁業の主要な漁獲対象資源となっている。しかし、天然資源の発生量は年変動が激しく、漁業者からは人工種苗の放流に大きな期待が寄せられている。一方、人工種苗生産技術については、ここ数年2mmサイズの稚貝を数百万単位で安定的に生産することが可能となっている。しかし、種苗の放流効果については、2mmサイズの種苗を水深3~5mの水域に放流し追跡調査を実施してきたが、放流直後や漁港内などでの放流実験を除けば、放流から半年以上経過した時点での再捕事例は全くない。そこで、これまでほとんど調査されてこなかった砕波帯~汀線域に稚貝を放流し追跡調査を実施したところ、放流から半年以上経過した時点においても高い割合で生き残りが確認された。
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| 成果の内容・特徴 |
- 平成10年10~12月に、鹿嶋市平井海岸の汀線域(水深0~0.5m)、大洗町サンビーチの砕波帯(水深2m)及び汀線域、ひたちなか市磯崎漁港内の汀線域(水深1m)の3地点にハマグリ稚貝を約1,046万個体放流し追跡調査を実施した。
- 放流稚貝の生残率及び成長の推移について表-1に示した。
- 平成10年9月調査時点での放流稚貝の生残率は、平井海岸で55.6%(図-1)、大洗サンビーチで20.2%(図-2)といずれも高い値を示した。
- 放流稚貝は、水深0~1mの汀線域を中心に海岸線に対して平行に分布し、平井海岸では放流点を中心に濃密に生息していることが確認された。
- ハマグリ稚貝の生き残りが良かった水深0~1mの汀線域では、ハマグリ稚貝を捕食する動物がほとんど採捕されなかった。
- 優れた潜砂能力を身につけているハマグリは、激しい波浪や干潮時に干出するなど生物にとって劣悪な環境条件にある汀線域にうまく適応し生き残っていることが示唆された。
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| 成果の活用面・留意点 |
今回、稚貝を放流した3地点はいずれも人工構築物の影響で静穏度が高く、砂が堆積傾向にある場所であるため、開放的な水域に放流した場合についても調査を行う必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
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