タイトル | ズワイガニとカレイ類を分離漁獲するかけまわし式底引き網の開発 |
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担当機関 | 福井県水産試験場海洋資源部管理研究グループ |
研究期間 | 1999~2000 |
研究担当者 |
掘江 充 松崎 賢 |
発行年度 | 2000 |
要約 | ズワイガニとカレイ類を分離漁獲することを目的とした網を開発し、試験操業を行った結果、入網したズワイガニの約90%を下網に逃がしながら、カレイ類の約87%を上網で漁獲することができた。 |
背景・ねらい | 本県の底びき網漁業の漁期はおおむね9月~翌年6月であるが、ズワイガニの漁穫は11月~翌年3月しか認められていない。このことからズワイガニの漁期でない期間に混穫されるズワイガニは水揚げ出来ず、再放流する必要がある。しかし、船上に上げた後再放流しても生存率は低く、資源の無駄となる。そこでズワイガニの資源確保を目的として、一旦入網した漁獲物の中からズワイガニだけを海底に逃がし、カレイ類等有用な魚は漁獲できるような漁具の改良、開発を行った。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 下網部分の開放で、一旦入網したズワイガニの約90%を海中で逃がせることが可能となる。よってズワイガニの生存率が海上再方流より上昇すると考えられ、ズワイガニの資源保護に役立つものと期待される。今後はカレイ類の漁獲が良好な「Aタイプ浮子なし」の網を更に改良して通常操業網との比較を行い、漁業者への普及を図りたい。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
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