伊勢・三河湾の小型底びき網漁船へのシャワー散布装置の導入

タイトル 伊勢・三河湾の小型底びき網漁船へのシャワー散布装置の導入
担当機関 愛知県水産試験場
研究期間
研究担当者
発行年度 2003
背景・ねらい ねらい・目標
伊勢・三河湾は全国的に見ても、瀬戸内海等と並んで、内湾での底びき網漁業が盛んで、シャコ、アナゴ、ガザミ、クルマエビ、カレイ類等の優良な漁場となっている。しかし、最近は漁場の環境悪化や過剰な漁獲の影響で、その資源は減少傾向にある。小型底びき網漁業では、網に入った漁獲物を甲板上で選別し、商品価値のある魚だけを選り分け、小さいものは海に戻している。しかし、選別中に小ジャコ等は弱って死んでしまうことが多く、資源の浪費が問題となっていた。そこで、選別中の漁獲物にシャワー状に海水を散布し、再放流する際のシャコ等の生残率向上を目指す試験に取り組んだ。
成果の特徴
  • 小型底びき網漁船での板びき網、桁びき網といった操業形態の違いにより、散布装置の仕様を変える必要があり、漁業者との会合を重ね、仕様を決定していった。
  • 伊勢湾で漁獲されたシャコに海水をシャワー散布してから活魚水槽に移し、3時間後の生残率を、シャワー散布なしの対象区と比較した。高気温だった9月に行った試験では、冷却海水散布区は生残率が7割を超え、対象区の3倍以上の生残率を示した。
  • 本格導入に先立ち、伊勢湾操業船、三河湾操業船各18隻にシャワー散布装置を試験的に設置し、実操業での使用感をアンケート調査して、良かった点、改良すべき点を抽出していった。その結果、「効果あり」と「少しある」を合わせ、86%を占めていた。
成果の活用面・留意点
  • 漁業者の使用した感想では、シャコ以外にも魚類、エビ類でも生残率が向上し、活魚出荷率が上がる等の副次的効果が得られている。
  • 本格導入後は、活魚水槽の容量、海水冷却能力の有無等に応じて、各船で散布方法を工夫する必要があろう。
図表1 229485-1.jpg
図表2 229485-2.gif
図表3 229485-3.gif
図表4 229485-4.gif
カテゴリ 出荷調整

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