吉野川におけるアユ資源変動とその要因

タイトル 吉野川におけるアユ資源変動とその要因
担当機関 徳島県立農林水産総合技術センター水産研究所
研究期間 1998~2004
研究担当者 渡辺健一(棚田教生
平成16年度担当
発行年度 2004
背景・ねらい 吉野川などのアユは好不漁の波が大きく,アユ漁業者から遡上状況,資源の実態さらには資源の予報を求める要望が多い。そこで,吉野川において,アユ資源量と年変動の規模を明らかにするとともに変動の要因について把握に努めた。
成果の内容・特徴 1998年から2003年までの間,アユ資源は300,2,200,3,700,4,000,3,000,180万尾と変化したものと推定され,大変動を起こしているものと考えられた。
2003年は資源尾数が少なく,大不漁になったが,前年の10月から3月までの河口域周辺の水温が前年までに比べて2,3℃低く経過しているのが特徴であった。また,遡上量が少なかったことに加えて遡上が遅れるとともに成長が悪かったのが特徴で,低水温の影響を受けたものと推定された。過去の不漁年にもこの時期の水温が低く経過したことがある。反対に資源が増大した1999年から2002年までは高水温で経過した。したがって,アユ資源変動には海面生息時の稚仔魚の生残が大きく影響し,それには生息域の水温が大きな要因になっているものと考えられた。
成果の活用面・留意点
  • アユ資源の変動機構の解明と予測手法の開発
  • 漁業者への資源,漁況予測情報の提供
  • 安定的漁業生産への寄与
図表1 229615-1.png
図表2 229615-2.png
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