イワシ船曳網漁法の開発

タイトル イワシ船曳網漁法の開発
担当機関 長崎県総合水産試験場
研究期間 2002~2004
研究担当者 長崎県総合水産試験場 漁業資源部 海洋資源科 市山大輔
発行年度 2005
背景・ねらい 長崎地区の漁村生産向上戦略会議から「煮干しの主原料であるカタクチイワシ等は、現在まき網で主に漁獲されているが、まき網は数隻の船団を組み、人手や経費も多く要するので、まき網よりも人手や経費がかからずにイワシ類を漁獲できる漁法を開発してほしい」との要請を受け、新漁法の開発に取り組んだ。
開発する漁法は、経費が抑えられ、省力化も図られる漁法を選定することとし、「キャッチホーラーで揚縄、揚網する1そう曳きイワシ船曳網」を調査指導船「ゆめとび」を用いて開発することにした。選定にあたっては、茨城県のイワシ船曳網を参考とした。
漁村生産向上戦略会議:
ながさき型新水産業創出事業の実施に伴い、漁業士を中心とする意欲ある漁業者等により組織され、新たな漁業の創出を目指して実践活動を計画したり、県へ調査、試験等の実施について提案を行っている。
キャッチホーラー:
ボールローラーとも呼ばれ、二つのゴム製のボールで綱や網を挟んで繰り込む漁労機械で、一般に定置網の作業船の多くが揚縄、揚網をするために装備している。
成果の内容・特徴
  • 1そうで操業を行い、通常3人で作業できるため、多人数で行うまき網、2そう曳き船曳網等に比べて経費を抑え、省人化が図られる。
  • 従来の1そう曳きイワシ船曳網は、綱や網の巻き揚げから次回の操業までに手間と時間が多くかかっている。当水試が取り組んだ船曳網は、曳綱と袖網をキャッチホーラーで揚げ、船上にそれらを整理しながら取り込むことで、次回の操業がすぐに行える利点がある。
成果の活用面・留意点
  • 漁業関係者に開発した船曳網漁法を紹介するため、調査船を用いた乗船講習会を実施し、この漁法の普及展開を図る。
  • キャッチホラー2基の据え付けには500万円程度の初期費用がかかる点が、普及を図っていく上での課題。
図表1 229746-1.jpg
図表2 229746-2.jpg
図表3 229746-3.jpg
カテゴリ 省力化

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