| タイトル |
タイラギ衰弱貝にみられるウイルス様粒子は大量死の一因か? |
| 担当機関 |
独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所 |
| 研究期間 |
2004~2004 |
| 研究担当者 |
前野幸男
鈴木健吾
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| 発行年度 |
2005 |
| 背景・ねらい |
我が国最大のタイラギ生産地であった有明海では、1980年代以降その漁獲量が激減し、本種の減少要因の解明および生産回復のための方策が強く望まれている。平成15年度所内プロジェクト研究において、大量死したタイラギの病理学的検討を行ったところ、外套膜および腎臓の組織病変、腎臓上皮細胞の細胞質にウイルス様粒子が観察された。そこで、このウイルス様粒子の病原性およびタイラギの死亡と組織病変との関係を明らかにすることを目的に、移植試験や接種試験を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
- 有明4県のタイラギ主要漁場ごとの組織病変の記載および類型化を行ったところ、鰓および腎臓に顕著な組織病変が観察され(表1)、いずれの組織においてもにウイルス様粒子が観察された(図1)。
- タイラギ血清中のアンモニア量を衰弱貝および健常貝で比較したところ、衰弱貝のアンモニア量が健常貝のそれと比して高いことが明らかとなった(表2)。
- 大量死がみられる漁場に健常貝を移植したところ、移植3ヶ月後から鰓および腎臓に衰弱貝と同様の組織病変が観察され、いずれの組織からも天然貝でみられたものと同様のウイルス様粒子が認められた(図2)。
- タイラギ衰弱貝の組織磨砕濾過物を健常貝に接種し8週間観察したところ、累積死亡率は20%であり、接種4週間以後鰓に組織病変が観察されたが、対照区では死亡および組織病変のいずれも認められなった。
*衰弱貝:外観的に軟体部の退色、萎縮が顕著な貝; 健常貝:組織病変等のみられない瀬戸内産貝
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| 成果の活用面・留意点 |
- 本ウイルス様粒子の病原性を明らかにすることで、タイラギの減耗要因の解明さらには漁場の選択等の生産回復のための方策に資することが可能となる。
- 血清中アンモニア量をタイラギの生理状態の指標として用いることでタイラギ健常性の目安となる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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