マガレイの日々の価格変動と水揚数量の関係からみた価格対策

タイトル マガレイの日々の価格変動と水揚数量の関係からみた価格対策
担当機関 福島県水産試験場
研究期間 2005~2007
研究担当者 岩上哲也
漁場環境部
発行年度 2006
背景・ねらい
魚価安が漁業経営を直撃し、経営不振、不安から持続的な漁業確立の中心施策となっている資源管理への漁業者意欲も低下しがちである。魚価安要因を探索するため、昭和55以降の福島県の主要魚種の魚価変動を整理し、輸入増加、他県産地の漁獲増、集中水揚げなどにより、多くの魚種の価格が調査開始年より安価となっている事を確認した。要因のうち、漁業者が関与できる水揚げ数量について、さらに詳細に日々の数量と価格の調査を行い、対策を検討することとした。

成果の内容・特徴 マガレイの水揚量が少なく、小型魚も比較的少なかった平成14、15年は、集中水揚げが続くとそれを契機に価格が下がり、その後は取扱数量が少なくても価格は復活しないという価格動向が見られた。また小型魚が多獲された平成16~17年は、水揚げ集中日には安値価格帯魚(=小型魚)の増大を招き、これが当日の高値価格帯を抑制する傾向が見られた(図1~3)。
マガレイでは、集中水揚げ、小型魚や安値魚の水揚げ増大は価格形成に悪影響を与えることから、資源の有効利用、価格維持のためには、間引き出荷、用途別出荷、小型魚水揚げ制限などの水揚げ対策を考えるべきと思われた。

成果の活用面・留意点
*競争漁獲、大漁貧乏が当たり前という漁業者感覚から、協同して行う計画生産による経営安定、資源管理を目指す漁業者育成に用いる。
*漁業者が主導を握るものであろうが、買受人、加工者、流通者等が連携して行わなければ成果は出ないと考えられる。


図表1 229845-1.pdf
カテゴリ 加工 経営管理 出荷調整

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