高脂質低タンパク質飼料がマダイ稚魚の成長および肝膵臓の酵素活性に及ぼす影響

タイトル 高脂質低タンパク質飼料がマダイ稚魚の成長および肝膵臓の酵素活性に及ぼす影響
担当機関 生産システム部
研究期間 2005~2007
研究担当者 古板博文
山本剛史
杉田 毅
発行年度 2007
背景・ねらい
養殖現場水域における窒素およびリンによる環境負荷が大きな問題になっており,海域によってはその大部分が飼料由来のものである。両者を効果的に削減する方法の一つとして,飼料中の魚粉を脂質で代替することがあげられる。本研究はマダイにおける魚粉代替源としての魚油およびパーム油の利用性について検討した。

成果の内容・特徴 マダイの増重率,日間成長率および飼料効率は対照区で最も優れており,飼料脂質含量の増大に伴い低下したことから,マダイ稚魚は高脂質低タンパク質飼料を効率的に利用できないことが示された。また,飼料中脂肪酸組成が代謝酵素活性に及ぼす影響を調べた知見はこれまでみられなかったが,当該研究において肝膵臓の脂肪酸合成,アミノ基転移および糖新生の酵素活性は,飼料中の脂質含量だけでなく,むしろ脂肪酸組成に顕著な影響を受けることが初めて示された。

成果の活用面・留意点
本研究の結果は,高脂質飼料を作製する場合,飼料脂質含量だけでなく脂肪酸組成にも留意する必要があることを示したものである。


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図表2 230014-2.png
図表3 230014-3.png
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カテゴリ 飼料効率

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