タイトル |
リモートセンシングによる水田土壌腐植含量の広域的把握 |
担当機関 |
宮城県農業センター |
研究期間 |
1992~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1992 |
要約 |
ランドサットTMデータを活用して、土地被覆分類及び湛水水田の抽出を行い、さらにTM3バンドと土壌腐植含量の相関が高いことを利用して、水田生産力と深く係わる表土の腐植含量の広域的把握を行った。
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背景・ねらい |
農業情報のシステム化が求められている現在、リモートセンシングは農業生産現場に 関する情報を計測、収集する手段として有効であり、特に土壌腐植含量の推定の 技術は確立されつつある。水田作を主流とする宮城県において、水稲の安定生産に 深く係わる水田表土の腐植含量の広域的把握を行い、生産環境への活用と土壌資源の 再評価をねらいとする。
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成果の内容・特徴 |
- ランドサットTMデータの1985年6月16日、1987年5月21日の画像のTM1,3,4,5,7バンドを
用いて土地被覆分類図を作成し、水田部分の抽出、面積等の把握を行った (図1)。
- 水田表土の腐植含量とランドサットTM3バンド(630~690nm)相関が高く、
log(腐植%) = -2.24×log(変換TM3)+4.33r = -0.87 を推定式とした (図2)。
- 上式による水田表土の腐植含量の推定値と実測値の関係は、
実測値 = 1.05 × (推定値) - 0.06r = 0.88 であり、TM3バンドから湛水水田における土壌の腐植含量が広域的に推定可能であった (図2)。
- 推定土壌腐植含量区分図と既存の土壌図を重ね合わせてみると、泥炭、黒泥土壌で
腐植含量が高くなっており、微地形等を加味すれば土壌分類が可能である (図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 水稲肥培管理の参考、既存土壌図の修正等に活用可能である。
- 都市化にともなう土地利用の変化、圃場整備等の客土施工による腐植含量の変化を
広域的に把握することが可能であり、またそれに応じて新しい画像で随時修正していく 必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
肥料
水田
水稲
肥培管理
リモートセンシング
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