マリーゴールドの間作によるきゅうりのサツマイモネコブセンチュウ防除

タイトル マリーゴールドの間作によるきゅうりのサツマイモネコブセンチュウ防除
担当機関 宮城県農業センター
研究期間 1992~1992
研究担当者
発行年度 1992
要約 抑制きゅうりにマリーゴールド(品種名:キューピッドオレンジ)を間作することにより、サツマイモネコブセンチュウ密度を抑制させ、実質的に被害を低減することが可能となった。
背景・ねらい きゅうり栽培において連作障害の一つとして線虫が問題となっているが、現在の防除は
薬剤による土壌消毒がほとんどである。このような防除の問題として、薬価が高価
であること、施用条件や方法により薬害の危険があること、土壌中の生物をほとんど死滅
させるため、その後に線虫に汚染された土壌が持ち込まれると、密度が急増することが
あげられる。これらを補完、克服するため、既存の作型に組み込むような対抗植物の
間作方法を検討した。
成果の内容・特徴 表1 各区の概要
  1. 間作区、前作+薬剤処理区とも無処理区に比べて線虫密度抑制効果が認められ、
    被害指数も低かった
    (表2)。
  2. 薬剤を用いない間作区でも密度抑制効果は高く、被害指数も低かった
    (表2)。また、密度抑制の持続効果も、7月の処理から最低1月まで認められ、実質的に導入可能と考えられた。(表3)
  3. きゅうり定植時と同時の間作では、密度抑制効果は間作区、前作+薬剤処理区に
    比べてやや劣った
    (表2)。
  4. 前作+薬剤処理区は薬剤処理区に比べても線虫密度抑制効果に優れた
    (表2)。
表4 きゅうりの生育調査結果
成果の活用面・留意点 きゅうりは定植直後にマリーゴールドと水分を競合するために、きゅうり活着までの
給水には注意する。また、定植作業が複雑となるため作業の簡便化、省力化には
さらに検討が必要である。なお以上の間作方法は抑制きゅうり、株間30cm、
1条栽培に適合する。
図表1 230245-1.gif
図表2 230245-2.gif
図表3 230245-3.gif
図表4 230245-4.gif
カテゴリ 病害虫 きゅうり 栽培技術 省力化 土壌消毒 品種 防除 マリーゴールド 薬剤 連作障害

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