秋田県における銘柄豚生産のための蛋白質要求量とエネルギー要求量

タイトル 秋田県における銘柄豚生産のための蛋白質要求量とエネルギー要求量
担当機関 秋田県畜産試験場
研究期間 1991~1992
研究担当者
発行年度 1992
要約 系統間交雑豚に給与する飼料の蛋白質とエネルギー水準を性別・季節別に調節することによって最も経済的な飼育が可能となる。
背景・ねらい 県産系統豚であるアキタLを始めとする産肉能力の高い系統豚同士を交配して
生産される肉豚は発育が早く、飼料中のエネルギー及び、蛋白質要求量が高いため、
従来の肉豚とは区別して飼育する必要がある。
そこで、従来明らかにされていなかった性別、季節別のエネルギー及び、
蛋白質要求量を明らかにして、アキタLを用いた県産銘柄豚の生産体制の強化を支援する。
成果の内容・特徴
  1. 系統間交雑の蛋白質要求量
    供試豚:三元交雑豚LWD(L:アキタL、W:イワテハヤチネダブル、サクラ401、D:サクラ201)
    飼養方法:単飼、不断給餌、前期(体重30~70kg)と後期(体重70~105kg)
    で切り替えた。
    結果:前期は、飼料中の蛋白質含有率が高いと蛋白質蓄積量が大きい。CP17%区で
    内臓、骨、血液を除いた1日当たりの蛋白質蓄積量は去勢90.0g、雌88.9gであった。
    後期では、飼料中の蛋白質含有率による差は少ない。
  2. 系統間交雑豚に対する季節別の適正飼料構成(
    表1、
    表2)
    日増体重・飼料効率・上物頭数等より、以下の資料区が適当である。
    肥育前期TDN 77 - CP 15%TDN75 - CP 15%
    肥育後期77 - 1375 - 13
    肥育前期TDN 77 - CP 17%TDN75 - CP 15%
    肥育後期77 - 1377 - 13
    なお、季節別に差異をみると、雌は去勢より温度差による影響が大きく、
    冬の雌の日増体重は夏より148g小さかった。
    冬は雌の後期TDN77%、CP13%区に薄脂が見られ、夏は去勢の
    ほとんどの区に脂肪被覆による格落ちが見られた。
    ステージ冬(10~3月)夏(4~10月)去勢
    成果の活用面・留意点 秋田県における系統利用銘柄豚生産のため、効率的な交配方式の策定をあわせ、
    標準的な飼養管理技術体系をマニュアルとして取りまとめ、普及を図る場合の
    基礎資料となる。
    図表1 230284-1.gif
    図表2 230284-2.gif
    カテゴリ 飼育技術 飼料効率

    こんにちは!お手伝いします。

    メッセージを送信する