カキの高接ぎ更新方法

タイトル カキの高接ぎ更新方法
担当機関 山形県砂丘地農業試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者 佐藤康一
平澤秀弥
発行年度 1992
要約 カキの高接ぎ更新する場合の接木方法としては、一挙更新が適切であり、接木後3年目でほぼ更新前の収量回復が可能であり、経済性が高い。
背景・ねらい 「平核無」中心の栽培が行われている当地方は、北の産地であるため収穫期が10月下旬
と遅く、台風害や雹害などの自然災害を受けやすい状況下にある。また、「平核無」は
不完全渋柿であるため脱渋処理が必要であり、収穫作業も集中し労力的にも厳しい状況
にある。
このとこから、自然災害の回避と収穫などの労働力のピークの分散を図るため、全面的
な「平核無」中心の栽培から早生品種を取り入れた「平核無」+早生品種の栽培体系に
する必要がある。更新には、改植と高接ぎによる方法が考えられるが、ここでは経営的
に有利な高接ぎ方法について平成元年から検討を行なった。
成果の内容・特徴 更新の程度と経済性の関係を見るため、一樹を1年で全て更新する一挙更新、半分づつ
2年にわたり更新する1/2漸進更新、1/3づつ3年にわたり更新する1/3漸進更新の3方法で
試験を実施した結果、次のとおりであった。
  1. 活着率は、更新方法で差が見られなかった(表1)。
  2. 一挙更新と1/3漸進更新は、接木後2年目で処理前の着らい枝率にほぼ回復した
    (表2)。
  3. 「平核無」に早生品種を高接ぎする場合の方法としては、早期多収が可能な一挙更新が
    適切である(表3)。
  4. 接木後3年目で更新前の収量に回復がほぼ可能であり、経済性が高い
    (表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 接木は一芽接ぎとする。
  2. 接木一年目に誘引を行なう。
  3. 一挙更新では、接木か処数を多くすることにより接木2年目の収量を多くすることが
    可能である。
図表1 230313-1.gif
図表2 230313-2.gif
図表3 230313-3.gif
図表4 230313-4.gif
カテゴリ 改植 かき 経営管理 栽培体系 高接ぎ 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる