ニホンナシ「幸水」の剪定指標と基準化

タイトル ニホンナシ「幸水」の剪定指標と基準化
担当機関 福島県果樹試験場
研究期間 1990~1998
研究担当者 佐藤 守
発行年度 1992
要約 結果部割合、側枝密度、予備枝割合を「幸水」の剪定指標とすることにより剪定技術の基準化が図られ、生育の樹体間差が少なくなる。また異なる園地、地域の剪定に起因する生育差の比較を効率的に行うことができる。
背景・ねらい 「幸水」は収量、花芽着生、果実肥大の確保が不安定で、剪定技術により格差のでやすい
品種である。そこで棚仕立て4本主枝(植栽距離8x8m)を用いて、剪定と'幸水'の生育及び
生産性との関連性を3ヶ年にわたって検討し、剪定指標を策定した。
成果の内容・特徴
  1. 剪定指標の定義
      結果部: 亜主枝分岐部から最先端側枝までの亜主枝部
      結果部割合: (結果部の長さ/亜主枝先端部までの長さ)x100
      側枝密度: 結果部長さ/(側枝本数-1)
      予備枝割合: (結果部の予備枝本数/側枝本数)x100
  2. 剪定指標が生育に及ぼす影響
      結果部割合: 裂果の発生、亜主枝の勢力、収量
      側枝密度: 側枝の勢力、裂果の発生、収量
      予備枝割合: 腋花芽着生、果実肥大、裂果の発生
  3. 剪定指標の基準値
      亜主枝の長さ: 第1亜主枝 300~350cm 第2亜主枝 250~300cm
      結果部割合: 80%以上 側枝密度: 30~35cm
      予備枝割合: 第1亜主枝 40~60% 第2亜主枝 60~80%
  4. 剪定手順
      結果部の決定(先端側枝の選定)→側枝本数の決定(間引きと切り詰め)→亜主枝延長
      部の切り詰め(結果部割合の決定)→予備枝本数の決定(間引きと切り返し)
      表1 裂果と花芽着生で分類した第1亜主枝の生育の特徴

      表2 裂果と花芽着生で分類した第2亜主枝の生育の特徴
成果の活用面・留意点 亜主枝形成前の若木は第1亜主枝に準じる。
カテゴリ 品種

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