セイヨウナシ及びニホンナシ輪紋病のいぼ病斑に対するチオファネートメチル塗布剤処理による伝染源の密度低下

タイトル セイヨウナシ及びニホンナシ輪紋病のいぼ病斑に対するチオファネートメチル塗布剤処理による伝染源の密度低下
担当機関 秋田県果樹試験場天王分場
研究期間 1992~1994
研究担当者 深谷雅子
発行年度 1992
要約 ナシ輪紋病の伝染源であるいぼ病斑に対し、チオファネートメチル塗布剤をいぼを削り取らずに直接塗布することにより、病斑部からの柄胞子溢出が翌年まで阻止され、伝染源の密度低下に効果的であった。
背景・ねらい セイヨウナシの各品種やニホンナシの主要品種である幸水は、輪紋病に罹りやすく、
成熟果に腐敗症状が発生して販売上の問題となる。本病の伝染源であるいぼ病斑は、
枝上に多く形成されており、気象条件によっては、果実感染が助長され、多発を招く
状況下にある。そこで、本病の防除対策の一環として、伝染源の密度を低下させること
が重要であることから、数種塗布剤のいぼ病斑からの柄胞子溢出効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 発芽期に、枝上に形成されているいぼ病斑を削り取らず、いぼ及びその周辺部に数種
    塗布剤を塗布した結果、チオファネートメチル塗布剤は生育期間中、全く柄胞子が
    出てこず、高い防除効果が認められた。(表1)
  2. 柄胞子のほん出が始まる6月中旬までに、いぼ病斑上にチオファネートメチル塗布剤を
    塗布すると、柄胞子、溢出は阻止され、伝染源に対する防除効果が認められた。
    (表2)
  3. チオファネートメチル塗布剤をいぼ病斑上に、むらなく塗布すると、処理2年後も柄胞子
    は出てこず、効果が持続することを確認した。(表2)
成果の活用面・留意点 チオファネートメチル塗布剤は、いぼとその周辺部に6月上旬までにむらなく塗布する。
図表1 230320-1.gif
図表2 230320-2.gif
カテゴリ 病害虫 品種 防除

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