5齢人工飼料育蚕児に対する熟化促進剤「β-エクダイソン」の効果

タイトル 5齢人工飼料育蚕児に対する熟化促進剤「β-エクダイソン」の効果
担当機関 宮城県蚕業試験場
研究期間 1992~1996
研究担当者 小杉由美
池田真一
土屋 稔
発行年度 1992
要約 5齢期まで人工飼料育とした蚕児の上蔟前にβ-エクダイソンを投与すると熟化促進及び斉一化に有効であり、投与法としてはβ-エクダイソン液で練り合わせた無蒸煮飼料を添食させる方法が効果的である。
背景・ねらい 養蚕農家において5齢まで人工飼料育を行うと、従来の桑育における5齢期の裁桑及び
上蔟後の後片づけという過重な労力が軽減されるとともに、周年養蚕が可能となり、
労働生産性の向上も期待できる。そこで、予備試験として5齢期の一般蚕室での
人工飼料育をおこなったところ、上蔟時に熟蚕の初発から完了までの間がやや長い
ことが判明したので、この解決策として熟化促進剤β-エクダイソンの有効利用法
について検索する。
成果の内容・特徴
  1. 蒸煮飼料表面にβ-エクダイソンの20ppm液1回または10ppm液2回噴霧、もしくは5ppm液
    を用い無蒸煮飼料を練り合わせ、初熟蚕出現時に添食させると初熟蚕発現から約30時間
    ですべての蚕児が熟蚕となり、無処理と比べ10時間以上短縮する。
  2. β-エクダイソンの無蒸煮人工飼料による添食は、熟蚕発現における雌雄間差も少なくし、
    かつ発現完了も早く、その効果は顕著である。
    図1 経時別熟蚕化率
成果の活用面・留意点 5齢人工飼料育技術の普及技術としての確立と5齢用低コスト飼料の開発が必要である。
図表1 230354-1.gif
カテゴリ カイコ 低コスト

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