トマト萎ちょう病(病原菌レースJ2)に対する品種の抵抗性

タイトル トマト萎ちょう病(病原菌レースJ2)に対する品種の抵抗性
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 トマト萎ちょう病(病原菌レースJ2に対する品種の抵抗性について、接種試験により検討した結果、桃太郎T-108は対照として用いた桃太郎、甘太郎に比ベ明らかに発病程度が軽かった。
背景・ねらい 宮城県では、1990年以降に雨よけ栽培およぴ半促成栽培トマトで萎ちょう病
(病原菌レースJ2)が発生し、抵抗性台木による防除が行われてきた。
しかし、本防除法はコストや労力面で農家の負担が大きくなるため、
より安価で労カのかからない方法が求められている。そこで、
品種の持つ抵抗性を利用した防除の可能性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 桃太郎T-108、甘太郎Jr.は胞子濃度106個/mlレベルの苗液に
    断根浸漬接種した室内試験の結果、
    いずれも発病を完全に抑えることができなかった。
  2. 桃太郎T-108は、対照の桃太郎、甘太郎に比べ明らかに発病程度が軽く、
    接種31日後の枯死株数も桃太郎、甘太郎がそれぞれ60株中46株、
    48株であるのに対し、桃太郎T-108は4株とかなり少ないことから、
    本病の防除に有効と考えられた。(
    表1、
    表2)
  3. 甘太郎Jr.は接種21日後には対照の桃太郎、
    甘太郎に比ぺ発病程度がやや軽かったものの、
    接種31日後には供試株の約半数が枯死した。
成果の活用面・留意点 現地の汚染圃場における防除効果及び、栽培特性については未検討。
桃太郎T-108は、現在では桃太郎8(エイト)という商品名で販売されている。
図表1 230423-1.gif
図表2 230423-2.gif
カテゴリ 病害虫 コスト 台木 抵抗性 トマト 品種 防除

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