リンゴ台木CG.80(マルバカイドウニ重台)を用いたわい化栽培の特性

タイトル リンゴ台木CG.80(マルバカイドウニ重台)を用いたわい化栽培の特性
担当機関 秋田県果樹試験場
研究期間 1993~1995
研究担当者
発行年度 1993
要約 CG.80台樹はM.26またはM.9に比較して低樹高化が容易で作業性がよく、果実品質も良好であり、M.27台樹に比較して早期多収性にすぐれた。
背景・ねらい これまで秋田県ではわい性台木の耐雪性を重視し、マルバカイドウを用いたM.26または
M.9の中間台または二重台方式を勧めてきた。これらは樹勢がやや強く、樹齢と共に
樹体が大きくなり、早期多収性や省力などわい性台樹の有利性が十分発揮され
なかった。本県北など雪害が少ない地域に適合するわい性台木の選抜が望まれている。
成果の内容・特徴
  1. 早期多収性:栽植密度を高め誘引主体整枝をおこなった場合、5年生樹の収量はふじで
    2.3t/10aと多く、M.27に比べ1.3(ふじ)~2.0(千秋)倍高かった。
  2. わい性度:M.26またはM.9に比べわい性度はやや強く、樹高を2.5~3.0mに維持
    することが容易であった。
  3. 収量:M.26またはM.9に比べ1樹当りの収量は少ないものの、生産効率
    (収量/幹断面積)は同等またはやや高かった。
  4. 果実品質:M.26またはM.9に比べ糖度が高く着色も良好であった。
  5. 作業性:M.26台樹に比べ収穫時間は約20%軽減され、地上からの収穫果率も80%内外
    と高かった。
  6. 以上の結果からCG.80は従来のわい性台樹に比較して低樹高化が容易で作業性がよく、
    早期多収性に優れるなどわい性台樹の有利性がより高かった。
    表1 結実初期の台木別生育と収量
    表2 CG.80およびM.26二重台樹の生育と収量
    表3 ふじの台木形生育と果実品質
    表4 CG.80およびM.26台樹の収穫時間
成果の活用面・留意点
  1. 地力の低い土壌では使用しない。
  2. 過度の着果負担をさせない。
  3. 多雪地帯では用いない。
図表1 230492-1.gif
図表2 230492-2.gif
図表3 230492-3.gif
図表4 230492-4.gif
カテゴリ 台木 多収性 低樹高 りんご わい化

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