ブルームレス台木利用キュウリの促成栽培における地中加温と整枝法が収量に及ぼす効果

タイトル ブルームレス台木利用キュウリの促成栽培における地中加温と整枝法が収量に及ぼす効果
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者
発行年度 1993
要約 12月定植の促成栽培ブルームレス台キュウリは地中加温を行うことにより,良果収量が約20%増加する。また,地中加温をしたうえで,第6~9節の側枝を利用した主枝2本,主枝3本仕立てをすると主枝1本仕立てより10~30%増収する。
背景・ねらい 近年宮城県のキュウリの産地でも,年内定植の促成栽培はブルームレス台木が
主流となっている。しかし,ブルームレス台木は黒ダネ等の従来台木に
比べ低温伸長性が劣ることから草勢の維持が難しく,
収量の伸びなやみ等が産地で問題となっている。
そこでブルームレス台キュウリの収量向上を目標に,
草勢維持のための温湯パイプによる地中加温及び主枝の仕立て数を検討した。
成果の内容・特徴 耕種概要
  1. 地表下10cmの位置を20度Cに地中加温を行うことにより
    ブルームレス台キュウリの初期生育が良好で,3月までの早期収量が向上し,
    収穫全期間の良果収量は約20%増加する(
    表1、
    図1、
    図2)。
  2. 地中加温を行い,整枝法を第6~9節の側枝を利用して2本主技,
    3本主枝仕立てとすることにより慣行の1本主枝に比べ,
    4月までの収獲中期の収量が多くなり収穫全期間の良果収量は10~30%増加する
    (図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 温湯パイプはベッド中央で20cmの深さに設置し,
    キュウリの苗は温湯バイプ直上に定植するが
    2~3日前から加温をして定植時の地温を確保する。
  2. 2~3本主枝を仕立てる場合の条間は,採光と作業性の点から150cm以上とする。
  3. 地中加温で地温を高くすると冬期間でもセンチュウ密度が高まる恐れが
    あるので,事前に対策をたてておく。
図表1 230505-1.gif
図表2 230505-2.gif
図表3 230505-3.gif
図表4 230505-4.gif
図表5 230505-5.gif
カテゴリ きゅうり 栽培技術 収量向上 台木

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