タイトル |
電照栽培によるソリダスターの作期拡大 |
担当機関 |
宮城県園芸試験場 |
研究期間 |
1993~1993 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
ソリダスターの挿し芽苗を4月に定植し、定植後及び採花後電照を行い、最低気温6度Cの簡易ハウス内で採花を続けると、7月から翌年8月まで3~4回採花可能であり、省力的に栽培できる。
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背景・ねらい |
ソリダスターはソリダゴとアスターを交配し、 フランスで育成された属間雑種の多年生植物である。 濃い黄色の小花が茎葉を包み込むようにして咲き、 フラワーアレンジメントや花束などに需要が伸びている。 ソリダスターは花持ちも良く、カジュアルフラワーとしての期待も大きい。 そこで、改植なしで電照処理により作期を拡大する 省力的な栽培法について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 挿し芽苗を4月中旬に定植し、無摘心で定植後50日間電照することにより
7月上旬に開花する。7月採花後、 株を据え置き7月下旬から20~35日間電照することにより 9月中・下旬に2回目が開花する( 図1、 表1)。
- 9月の2回目の採花中から電照処理すると直ちに花茎が伸長し、
11月から最低気温6度Cで管理すると2月上旬に3回目が開花する。 引き続き電照処理を行ない3月下旬に打ち切ることによって7月上旬に 4回目が開花する( 図1、 表1)。
- 9月採花後電照を打ち切るとロゼット状態となり、
翌年7月下旬から8月上旬に開花する( 図1、表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 苗は9~10月に購入し、十分に低温に遭遇させ親株とする。翌年、
親株の地下茎から伸長してきた腋芽を挿し芽する。
- 夏期高温時はハウスの妻面・サイドは取り外し、
最高気温25度Cを目安に換気し、 冬期低温時は二重カーテンと簡易暖房で最低気温6度Cに管理する。
- 電照方法は植物体上1mの高さに10平方メートル当たり
100W白熱灯1灯を設置し、午後10時から午前2時まで4時間の暗期中断電照を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
アスター
改植
簡易ハウス
栽培技術
ソリダゴ
ソリダスター
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