タイトル |
簡易ハウスでの4〜5齢期人工飼料育 |
担当機関 |
宮城県蚕業試験場 |
研究期間 |
1993~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
簡易ハウスにおいて4~5齢期人口飼料育を行なうことにより資本投資額を抑制することが可能となった。
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背景・ねらい |
農家における5齢期人工飼料育による周年養蚕を目途とすると、 複数の飼育施設を交互に使用すると効率的な繭生産を行える。この場合、 養蚕農家に広く普及している簡易ハウス内においての飼育が可能になれば、 資本投資額が大幅に抑制できる。
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成果の内容・特徴 |
- 簡易ハウスとしてアルミシートで被覆した養蚕用パイプハウスを用い、
ハウス内の土面を消石灰盤化処理して土の飛散を抑え、 側壁幕である下見シートの上側を半透明の農業用ビニールで被覆、 低温時の保温性を高めるとともに、土面から約2mの高さに中天井として 3mm厚アルミ蒸着発泡ウレタンシートを敷設、 低温時の暖房性能の向上及び夏期における高温時の防暑対策とする。
- 石油温風暖房機を設置するとともに、
ハウス内の温度の均一化と上蔟管理時の解じょ率向上を図るため扇風機を導入し、 4~5齢期の目的飼育温度26度Cに近づける。
- 改良飼育蚕座上で4齢から上下防乾紙育、5齢3日目以降下の防乾紙を取り、
蚕糞蚕沙分離飼育法とし、 初熟蚕出現時にβ-エクダイソン1ppm液で練り合わせた無蒸煮飼料を給餌後、 蔟器を蚕座に載置し、収繭まで吊り下げず同施設内での自然上蔟とする。 表1 飼育成績 図1 初秋蚕期5齢中のハウス内温度と場内の気象
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成果の活用面・留意点 |
寒候期の保温管理法を明らかにする必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
カイコ
簡易ハウス
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