青森県産白色卵実用鶏「青森クロスホワイト」の飼養管理技術

タイトル 青森県産白色卵実用鶏「青森クロスホワイト」の飼養管理技術
担当機関 青森県畜産試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 青森県畜産試験場が開発した白色卵実用鶏「青森クロスホワイト」は、体型が小さい鶏種である。そのため、育成期には自由摂取により十分に発育させ、産卵開始後、高産卵期にはCP17.5%、ME2,840kcal/kgの飼料を給与し、450日齢において強制換羽を実施して長期利用を図る飼養管理方法が適している。
背景・ねらい 鶏卵に対する消費者ニーズが多様化する中で、白色卵は未に高いシェアーを維持し、
この傾向は今後も続くものと予想される。また、
現在各種国産鶏の普及が進められているが、今後国産鶏のシェアーを拡大する
意味からも、青森県畜産試験場が開発した白色卵実用鶏「青森クロスホワイト」に適した飼養管理方法を確立する必要がある。
「青森クロスホワイト」は、体型が小さく、
生産性に優れるという特性を持っているが、
その特性を最も良く発揮させる飼養管理技術究明のため、
育成期の制限給餌、成鶏期の栄養水準及び強制換羽による長期利用について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 2月ふ化の青森クロスホワイトを用い、育成期(43~140日齢)において、
    自由摂取、90%及び80%の制限給餌を実施した結果、自主摂取した区(1区)の試験期間
    (151~550日齢)中における生産性が最も優れた
    (表1)。
    青森クロスホワイトのように体駆の小さい鶏種では、
    育成期においては自由摂取により十分発育させた方が良い。
  2. 青森クロスホワイトの特性を最も良く発揮させる成鶏期飼料の栄養水準を
    検討するため、CP18.5~16.0%、ME2,900~2,800kcal/kgの範囲内で
    産卵状況に応じた三飼料給与区分を設け調査した結果、
    青森クロスホワイトに対する成鶏期の飼料給与法としては、高産卵期にはCP17.5%、
    ME2,840kcal/kg、以降CP16.0%、ME2,800kcal/kgの飼料を給与する方法が良い
    ことが明らかになった
    (表2)
  3. 産卵持続性に富む青森クロスホワイトの特性を発揮させるためには、
    強制換羽技術の活用による経済寿命の延長を図ることが望まれる。そこで、
    青森クロスホワイトに対する適切な強制換羽実施時期を究明するため、
    450日齢と540日齢の2種類の強制換羽実施時期を設け、産卵成績等を検討した結果、
    450日齢が適当であることがわかった。
    (表3)
成果の活用面・留意点 秋びなを開放鶏舎で飼育する場合には、性成熟が促進されすぎるため、
光線管理を実施する。
図表1 230660-1.gif
図表2 230660-2.gif
図表3 230660-3.gif
カテゴリ 飼育技術

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